気ままに楽しむ旅:アヴィニョン 教皇宮殿を見学したことがないなんて!

インスピレーション

プロヴァンス文化・遺産美食とワイン自然&アウトドア・アクティビティ二人で

Le Palais des Papes veille sur la ville d'Avignon.
© Robynmac / Getty Images - Le Palais des Papes veille sur la ville d'Avignon.

この記事は 0 分で読めます2017年7月24日に公開

******もしかすると、最高の旅は寄り道から生まれるのかもしれません。フランスでは、時にはスケジュールを忘れて、楽しみを満喫し、サプライズに任せることも必要です。****ロンドンから来た彼女と、ペンシルバニアから来た彼。二人はアヴィニョンで合流し、プロヴァンス地方を旅します。現在アヴィニョンでは演劇祭が行われています。バレエに演劇にフラメンコ。観たいもの、聴きたいものがいっぱいです…。 絶対に教皇宮殿を見学すると言っていた彼女。6日間で、彼らは教皇宮殿の近くを通り、周りをまわりましたが、結局一度も階段より上に行くことはありませんでした。

初日

素晴しいお天気ですが、少し暑すぎるかもしれません。ホテルのコンシェルジュは、教皇宮殿から旅をスタートするよう勧めます。なぜならば、教皇の私室の中は涼しいからです。しかし宮殿の広場では、矢印がロシェ・デ・ドン公園(Jardin du Rocher desDoms)の方を指しています。矢印に沿って進むと、ローヌ川の上高さ30mの場所にある、街全体が見渡せる見事なイギリス式庭園に到着しました。

2日目

宮殿の駐車場を探していたのに、思わずローヌ川を渡ってしまいました。向こう岸には、美しいヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンがあります。しばらくうろうろしていたら、岸辺に広々としたテラスのある隠れ家のようなレストランを見つけました。「バスタ・コジ(Basta Cosi )」です。プロヴァンス料理の店に行きたがっていた彼は不満気でしたが、お腹が空いていた私は押し通しました。**庭は見事で、シチリア出身のシェフが作るピザは文句なしのおいしさ。**コーヒーを飲む頃には、立ち去りたくなくなってしまいました。

3日目

ダンスの公演を見終えた後、ル・パリ劇場(Théâtre Le Paris)界隈をそぞろ歩いていると、偶然にも小さなアングラドン美術館(MuséeAngladon)の前を通りかかりました。警備の人が、ここは大コレクターの元邸宅だと教えてくれました。シャルダン、ヴェルネ、ドガ、モディリアーニ、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ピカソ…。各部屋には絵画と年代物のおしゃれな家具が集められています。くつろいだ雰囲気の中で、私は中世から20世紀まで、ヨーロッパと東洋を旅しました。見学を終えた時には、まるで友人宅から出てきたかのような気がしました。

4日目

有名な歌*があるにもかかわらず、アヴィニョンの橋の上で踊っている人など一人もいません。この橋は一部が崩れ落ちたままになっており、かなり昔から対岸に届いていません。この橋を違った角度から眺めるために、私たちは水上バスに乗ってバルトゥラス島に渡り、自転車で一周しました。せわしなく動き回るたくさんの鳥やビーバー、ヌートリアを見かけました。川岸から、彼が指差した先にはアヴィニョンの街が見えました。

5日目

私たちお気に入りのカフェのオーナーのおじいさんは、いろんな話を聞かせてくれます。昔オリーブ栽培者だった彼は、子供の頃のオリーブオイル“フリュイテ・ノワール(ブラックオリーブオイル)”の話をしてくれました。彼のアドバイスに従って、私たちはモサヌ・レ・ザルピーユにある「ムーラン・ド・メートル・コルニーユ(Moulin de Maitre Cornille**)」**まで行きました。この理想的な村の中で、私たちはプラタナスの木の下で、泉の音、セミの鳴き声、オーナーの南仏なまりを聴きながら、ランチを楽しみました。

最終日

****料理教室「ラ・ミランド(La Mirande)」でプロヴァンス料理のレッスンを予約できたことがあまりにもうれしくて、教皇宮殿のことをすっかり忘れていたことに気づきました。でも毎日スペクタクルを見て、想像していなかったようなプロヴァンスを満喫できたので、悔いはありません。教皇宮殿は、次回の楽しみに取っておきましょう。

*「アヴィニョンの橋で、踊るよ、踊るよ…」フランスでは、すべての子供がこの歌を学びます。

立ち寄った場所:

アヴィニョン演劇祭:毎年7月に3週間、3000のスペクタクル.

http://www.festival-avignon.com/en/ et http://www.avignonleoff.com/en/

バスタ・コジ(Basta Cosi), impasse du Pont à Villeneuve-lès-Avignon

アングラドン美術館(Musée Angladon), http://angladon.com/

ムーラン・ド・メートル・コルニーユ(Moulin de MaîtreCornille), rue Charloun Rieu, Maussane-les-Alpilles

ラ・ミランド(La Mirande)、ホテル、レストラン、料理教室: http://m.la-mirande.fr/fr/accueil.html

教皇宮殿: http://www.palais-des-papes.com

by France.fr編集部

France.fr編集部はフランスのトレンドや最新のニュースをお届けします。

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