パリ ラグジュアリーブランドのブティック8選

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© Izabela Magier / Adobe Stock
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この記事は 0 分で読めます2014年2月19日に公開, 2023年12月11日に更新

パリ市内には、伝統と革新性を併せ持つ、全世界的なファッション・アイコンたるラグジュアリーメゾンの数々が立ち並びます。実際にブティックを訪れてみると、それぞれのブランドの美学が浮かび上がってきます。

ディオール Dior モンテーニュ通り30番地

〈ブティック〉 伝説的な本店の場所は、偉大なるクチュリエ、ディオール本人が選んだものです。1946年に自身のクリーションでショーウインドウや内装を整え、エレガントで唯一無二の空間として鎮座しています。 〈ムード〉 シックなしつらえは女性の私室を思わせるもの。居心地のよさにこだわり、1930年代風の空気をたたえながらも現代的に洗練されています。革製品、宝飾品、服飾品、美しい世界観が感性を開花させてくれることでしょう。 〈スペシャル〉 王冠を掲げたように伸びる階段を昇ると、そこはオートクチュールのサロンです。グレーとピンクでまとめられ、ディオールが愛した花が飾られています。

シャネル Chanel カンボン通り31番地

〈ブティック〉 アヴァン=ギャルドな女性ガブリエル・シャネルが、ここに彼女のコレクションを売る店を構えたのは1921年のことです。帽子、アクセサリー、バッグ、そして初めて手がけた香水No.5が置かれました。カール・ラガーフェルドは自身の手を入れることなく、マドモワゼル・シャネルの魂がこもった地上4階の空間をそのまま残しました。 〈ムード〉 2.55バッグのイメージそのままに、古典主義と現代美術が融合するひっそりとしたムードに満たされています。 〈スペシャル〉 カメリアを愛したスタイリスト、マドモワゼル・シャネルのアパルトマンとなっていた3階には、バロック調の部屋に鏡や愛用した品々が残されています。

エルメス Hermès フォーブール・サン=トノレ通り24番地

〈ブティック〉 フランスを代表する革製品ブランドの本店です。ショーウインドウには「旅のエレガンス」にインスピレーションを受けたディスプレイを見ることができます。 〈ムード〉 伝統と現代性が色濃く現れています。ガラスの階段と幾重にもしつらえられたレトロな棚が織りなすコントラストが温かなムードを醸しています。 〈スペシャル〉 ダニエル・ビュラン、ジョセフ・アルバースら著名なアーティストによる新しい解釈のカレ(carréスカーフ)を発表し、近年、再び活気を帯びています。

エルメス Hermès セーヴル通り17番地

〈ブティック〉 新世代のブティックにふさわしい、若々しく驚きに満ちた申し分のない空間です。 〈ムード〉 爽やかな花柄のカレがロマンティック!内装のクリエーションは、近年、スターデザイナーとHermèsが組んで新たに生み出されたアイテムに匹敵するものです。 〈スペシャル〉 出版社とコラボレーションしたセレクト・ライブラリーlibrarie Actes Sud、サロン・ド・テの人気チェーンとコラボレーションしたsalon de thé Le Plongeoirを併設しています。

ゲラン Guerlain シャン=ゼリゼ大通り68番地

〈ブティック〉 かつての王室御用達香水店であるゲランは、香りを楽しむフランスのライフスタイルを豊かなものにしています。 〈ムード〉 アメリカの有名建築家ピーター・マリノにより、2013年、魅力的に大変貌を遂げました。象眼した大理石を用いたアーティスティックな内装デザインによって、好奇心を途切れさせないゴージャスな空間を作り上げています。 〈スペシャル〉 併設のレストランLe 68Guy Martinのテーブルに飾られた花のノート(香り)は、星付きシェフ、ギィ・マルタンによる香り高い料理と調和するものです。

ルイ・ヴィトン Louis Vuitton シャン=ゼリゼ大通り101番地

〈ブティック〉 フランスのアイコン的革製品ブランドの、世界でもっとも大きな店舗です。100年の歴史を持つトランク、その他バッグ類やマーク・ジェイコブズのサインが入った各種アイテムをゆるやかな螺旋状に配して魅力的に見せています。 〈ムード〉 パリらしさを感じさせるアールデコ調のしつらえ。かの有名なモノグラムを刻んだ網目状の透けるパネルが、リズミカルな視覚効果をもたらしています。 〈スペシャル〉 パリの街が一望できる最上階は、旅とモードに関する文化スペースとなっています。

バカラ Baccarat エタ=ジュニ広場11番地

〈ブティック〉 クリスタルの魅力にすべてを捧げた空間がここに!マリー=ロール・ド・ノアイユ子爵夫人のかつての邸宅を、2003年にBaccaratが改築しました。 〈ムード〉 建築家・デザイナーのフィリップ・スタルクが手がけた繊細な内装は、コンクリートとクリスタルを用いて遊び心が溢れています。 〈スペシャル〉 店舗スペース、併設のミュージアム、そして星付きシェフ、ギィ・マルタンが監修する併設のレストランまで、喜びの豊かなヴァリエーションを体験することができます。

フラゴナール Fragonard スクリブ通り9番地

〈ブティック〉 オペラ・ガルニエ宮(l’opéra Garnier)の向かい側、ナポレオン3世様式の建物に、南仏生まれの香水ブランドの店舗とそのミュージアムがあります。 〈ムード〉 ビロード風あるいは板張りの内壁に高い天井と煙突を備えています。3000年近い香水の歴史をたどるコレクションが見られます。 〈スペシャル〉 嗅覚を刺激するユニークなワークショップに参加して、自分だけの香水を作ってみましょう。

by   France.fr編集部

あなたの知らなかった、新しいフランスの魅力をお伝えします。

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