ポン・ダルクの洞窟:アルデシュのショーヴェ洞窟を再現

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La-Caverne-du-Pont-d'Arc-photo-Patrick-Aventurier
© La-Caverne-du-Pont-d'Arc-photo-Patrick-Aventurier

この記事は 0 分で読めます2015年3月4日に公開

昔々、私たちの祖先が…

壁に描かれた動物の絵。マンモス、バイソン、熊、ライオンが、人の手の跡と混じり合って描かれる。ようこそ、ショーヴェ洞窟を再現したポン・ダルク洞窟へ。

1994年に発見されたショーヴェ洞窟は、我々の祖先の生活を伝えるまさに人類の宝と言えます。これをヴァロン・ポン・ダルクVallon-Pont-d’Arcに再現するという、文化・科学・技術を駆使した、他に例のないプロジェクトが実施されたのです。

人類が残した傑作をそっくりそのまま再現するという、壮大なプロジェクトが、レプリカの専門家たちにゆだねられました。

彫刻家、造形画家が、科学者の監修をうけながら、洞窟と絵画全体を再現しました。

その結果、広さ3000平方メートル、絵の描かれた天井と壁の面積8180平方メートルの洞窟ができました。ここには樹脂の鋳造など、3Dの技術が駆使されています。

感覚を刺激

洞窟内に入ると、本物の洞窟に入り込んだような感覚になります。ひんやりした空気、湿度、におい、薄暗さなどが完璧に再現されているのです。じつはこれは、香水製造の専門家によるもので、嗅覚を刺激して、まるで最初に洞窟を発見したような印象を与えるのです。

36頭の雌ライオンがマンモスを追いかける

見学の準備はいいですか? 一歩進むごとに、425頭のリアルな猛獣たちがつぎつぎに登場します。代表的な壁画には、36頭の雌ライオンが100頭以上のマンモスやバイソン、サイを追いかけている場面が描かれています。

これは、いまから3万年前の、人類最初の芸術作品を、精巧なファクシミリ版によって再現したものです。ここには、素描、擦筆、遠近法、動きなど、いまだかつて発見された中で最も古い絵画技法のあとも残されています。

2つの展示スペース

石筍や鍾乳洞のある洞窟見学(55分)が終了したら、2つの展示スペースがあります。

・ひとつめは、当時の人々が壁画を描いた技術を紹介しています。インタラクティブな装置を使って、人類の文明の起源を学びます。

・ふたつめは、壁画洞窟の再現というすばらしい建築上の偉業のいわゆるメイキングの様子を展示しています。

この洞窟は、本物の洞窟から2キロ離れたヴァロン・ポン・ダルクの高台にあり、周囲の景観にみごとに溶け込んでいます。

ここには、熊の足跡も残っています。この中で冬眠していたに違いありません。

アクセス

自動車で

・北からは高速道路A7とA49で18番出口まで。南からはA7とA9で19番出口まで。そのあと国道N7と県道D4でヴァロン・ポン・ダルクへ。

・リヨン、マルセイユ、モンペリエから2時間30分。

・アヴィニヨン、ニーム、ヴァランスから1時間30分。

自動車、観光バス、キャンピングカー用に無料駐車場あり。

電車で

・ヴァランスTGV駅、もしくはモンテリマールMontélimar駅。

・そこから観光バスのローヌ・アルプ76系統でヴァロン・ポン・ダルクへ。

飛行機で

・マルセイユ・プロヴァンス空港、もしくはリヨン・サン・テグジュペリ空港。

アドレス

ポン・ダルクの洞窟La Caverne du Pont d'Arc

Plateau du Razal

07150Vallon-Pont-d’Arc

by   France.fr編集部

あなたの知らなかった、新しいフランスの魅力をお伝えします。

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