パリのレンタルサイクル、ヴェリブ Velib' 

インスピレーション

パリサイクル・ツーリズム

Atout France/Michel Angot
© Atout France/Michel Angot

この記事は 0 分で読めます2011年10月16日に公開

自転車でエコに移動するパリ

画期的なパリ市の自転車レンタルシステム(Velib’ ヴェリブ)。町のあちこちに貸し自転車のスポットが作られ、気軽に自転車に乗って出かけられます。メトロやバスなどの公共交通間を使わずとも、快適に移動できる・・・そんな新たな交通手段も、今ではすっかりパリ市民に定着しました。

ヴェリブの仕組み

パリ市とその周辺では、ヴェリブの貸出しおよび返却スポット(ステーション)が1.700個所以上設置され、23.000台の自転車が用意されています。300メートル歩けばステーションがある計算なので、乗ったり返したりが非常にスムーズ。年中無休、24時間営業というのも画期的です。手続きは簡単!貸し出しスポットに行って、自動支払機で手続きをし、自転車をピックアップするだけ。

タイヤには反射板が取り付けられ、前輪・後輪ともにブレーキがあるなど、安全面にも考慮された自転車が用意されています。3段ギア付き、サドルの高さは調節可能、ハンドルには大きなカゴが付いています。

利用料金

登録料は1日1.7ユーロ、7日で8ユーロで、使用開始から最初の30分は無料。30分以内にどこかのステーションへ返却すれば使用料はかからず、30分を過ぎると、30分ごとに1ユーロずつ使用料が加算されます。これらの支払いはICチップつきのクレジットカードで行います。*利用登録にはICチップ付のクレジットカードが必要です。

*サドルの向きが逆になっている自転車は「故障中」のサイン

*市街地では一方通行が多いので、地図上で目的地までの経路を確認してから出発するとスムーズ。

旅行者でも利用可能!

旅行者の方々も利用者登録をすることによってヴェリブを利用することができます。ただ、登録は各ステーションに設置されたBorne(ボルヌ)と呼ばれる機械で、ICチップ付きのクレジットカード(4ケタの暗証番号が必要)で登録、支払、返却といった必要な手続きをすべて行います(英語の表示あり)。登録時に、150ユーロのデポジットを要求され、これは自転車を返却しない場合に引き落とされます。対面式に自転車の貸し借りを行うわけではありませんのでご注意ください。

なお、パリ市では自転車専用道路の整備を進めていますが、自転車はフランスでは車両扱いとなり必ず車道を通らなければならず、基本的に歩道は走行不可です。パリ市民の車の運転はとても乱暴なので、くれぐれも事故に巻き込まれないように気をつけて下さい。

by   France.fr編集部

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