アルプ地方の山岳風景に囲まれた風光明媚なアヌシー湖畔に開けた街。
ヨーロッパで一番の透明度を誇るアヌシー湖。中世の時代からサヴォワ地方の主要都市として繁栄してきました。運河が走る街並みは「フランスのベニス」とも呼ばれるほどの美しさ。中世の面影を残す旧市街は歩行者専用の通りも多く、花が飾られた運河沿いのそぞろ歩きを楽しむ人でいつも賑わいをみせています。湖岸の緑に彩られた遊歩道、12世紀の面影を残す旧市街、花で飾られた家並み、活気あるマルシェ・・・その美しさ、愛らしさが多くの人を惹きつけてやみません。
アヌシー湖から引いたティウー運河沿いの旧市街には旧牢獄パレ・ド・リルをはじめ、12世紀から17世紀に建てられた古い街並みが広がる。16世紀には一時的にサヴォア公国の首都としてジュネーブよりも重要な位置にあった。
哲学者ジャン=ジャック・ルソーが16~27歳のあいだ暮らした街としても知られ、ルソーがヴァラン夫人と出会った司教館など、ルソーにまつわる足跡も数多い。
アクセス 鉄道/パリ・リヨン駅からリヨンまでTGVで2時間。リヨンから急行で2時間
主なみどころ
アヌシー城 CHATEAU D'ANNECY
丘の上のアヌシー城はジュネーヴ伯が建てたもので、現在内部は歴史、自然、建築、芸術などを幅広く扱う博物館として一般公開されている。庭園からは旧市街の街並が一望できる。
パレ・ド・リル PALAIS DE L'ISLE
川の中州に建つ要塞のような石づくりの建物。牢獄や裁判所、城の事務部門として使われてきた歴史があり、現在は歴史博物館になっている。
住所 3 passage de l'Ile
アムール橋 PONT DES AMOURS
アヌシー湖畔にあるパギエ公園とヨーロッパ公園を結ぶ橋。「恋人たちの橋」の名前に因んで、ここで記念写真を撮るカップルの姿が絶えない。この一角からは湖を巡る遊覧船も出ている。
旧市街 VIEILLE VILLE
湖 から流れ出るティウ川の両岸に広がる。17世紀初めの面影を残したサント・クレール通りには木造の家など、趣のある家並が続く。1728年、ジャン・ ジャック・ルソーは『告白』のなかに登場するヴァランス夫人と司教館の中庭で出会った。春から夏は、町中に花が飾られ、非常に可愛らしい雰囲気に包まれ る。
by France.fr編集部
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