カルナック

インスピレーション

ブルターニュ文化・遺産

Atout France/Michel Angot
© Atout France/Michel Angot

この記事は 0 分で読めます2011年10月17日に公開

フランスの異境、ケルト文化の歴史

「カルナック」という地名は、ケルト語で丘や高台を表わすCAIRN またはCARN から来ています。カルナックの起源は太古の歴史の闇に埋もれて定かではありませんが、サン・コロンバンの断崖に守られた住居跡から、紀元前45万年頃、ここに前期旧石器人が暮らしていたことが明らかになっています。カルナックが誇る歴史遺産はなんといってもこの地に数多く残る巨石遺跡ですが、先史博物館、サン・コルネリー教会église St Cornély、カルナックの周辺に建つ6つの礼拝堂なども必見です。

巨石遺跡の宝庫カルナック。

世界的に有名なカルナックの巨石遺跡。この地に数多く残されたメンヒル(立石)、ドルメン(支石墓)、チュミュリュス(墳丘墓)はまさに観光の目玉で、訪れた人に驚きと感慨をあたえています。カルナックの巨石遺跡の特徴は、石がずらりと並ぶその形状にあります。二つの主要サイト(メネックMénec、ケルマリオKermario)だけで3,000個近くの石が並べられており、全長は4km近くに及びます。カルナックで見られる巨石群は新石器時代のもの(紀元前5000~3000年)ですが、その全貌はいまだ謎に包まれています。 伝説によればメンヒルは「石の軍団」とされていますが、実際は信仰の場だったのではないかと考えられています。一方、ドルメンとチュミュリュスは、個人の、あるいは集団の墓です。アリニュマン(列石)はおそらくなんらかの文化的な役割を担い、宗教と関係があったとされています。

町の先史博物館Musée de Préhistoire de Carnacではドルメン(支石墓)やメンヒル(立石)を作った新石器人をテーマに、ヨーロッパ一充実した先史時代のコレクションを展示しています。

アクセス鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGVでオレーAurayまで3時間30分。 オレーからバスで30分。

by France.fr

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