パンテオン Le Panthéon

インスピレーション

パリ文化・遺産

Atoiut France
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この記事は 0 分で読めます2009年12月31日に公開

偉人たちが眠る墓所

聖ジュヌヴィエーヴを祀っていた小高い丘の上の古いバジリカ聖堂を、18世紀にルイ15世の病気回復を祝って再建した神殿。灯台または兵舎として使われたこともあるパンテオンは、250年以上の長きにわたってフランスに貢献した人々を祀るモニュメントとなっています。新古典様式のパンテオンは建築家スフロの傑作で、当時のパリ都市計画の復興にも一役買った、18世紀末の建築傑作です。

今日、パンテオンは偉人の墓所となっており、クリプト(地下埋葬所)にはヴォルテールからルソー、ユゴー、キュリー夫人など、フランスに功績のあった70人以上の文化人の棺が置かれています。

作家、科学者、将軍、聖職者、政治家などさまざまな分野でフランスに貢献した人々が眠るクリプトを見学すれば、フランスが歩んできた歴史を今一度振り返ることが出来るでしょう。植民地出身者の子孫であるという理由から、長年パンテオンでの埋葬が問われていたアレクサンドル・デュマも2002年11月28日、生誕200周年を期にパンテオンに祀られています。

パンテオンのドームでは、1851年に物理学者フーコーが地球の自転を証明するため振り子の実験を行いました。今日も天井から吊るされた振り子は時を刻み続けており、ドーム内に広がる静寂を唯一かき消す物音となっています。また、ドーム上部は展望台になっており、カルチェ・ラタンを始めとした素晴らしいパリ左岸の眺望を満喫できます。 アクセス:RER B線リュクサンブール駅Luxembourgから徒歩6分

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