ブルターニュの郷土料理

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Atout France/Michel Angot
© Atout France/Michel Angot

この記事は 0 分で読めます2012年11月5日に公開

豊富な乳製品、クレープとシードル

食の面でもブルターニュは個性的です。バターをふんだんに使った郷土料理は美味しく、魚介類も新鮮。お腹一杯の時はクレープにシードル。おみやげも、陶器や、マリングッズ、ケルトのCDにお菓子などショッピングが楽しい土地です。

なかでも、この地方の食を特徴づけているものがバター。バターは太りそう・・・と避けては大損。その香りと味わいは格別で、ブルターニュで本物のバターの味を知ることになるでしょう。パンに塗るのはもちろん、料理もバターがベース。ほかの地方と違って有塩バターが主流で、中には大きな塩の粒が入っているものもあります。スーパーマーケットのバターの棚を見ると、その種類の多さと売り場の大きさに圧倒されます。

海に囲まれているだけに、魚介類も豊富。カキをはじめ、いろいろな貝やエビ、カニなどが豪華な「海の幸の盛り合わせ」は一度はオーダーしたいもの。高級なオマール(海ザリガニ)も名産です。

ブルターニュの菓子

バターが名産だけあって、バターを使ったお菓子は種類も豊富。

有名なのは、独特の鉄板やフライパンで生地を薄く焼き上げるクレープ。蕎麦粉のものをガレットと言い、中身はチーズ、ハム、卵などの塩味のもの。小麦粉のものがクレープで、生クリームやバナナなど甘いものが具でデザートに食べます。バターだけ、砂糖とレモンだけなどのシンプルな味もあります。ブルターニュの町には必ずクレープリー(クレープの店)があり、独自のガレット、クレープを作っています。軽い食事にぴったりなので、各地で食べ比べてみるのもおもしろいでしょう。

有塩バターをたっぷり使った名物菓子には、プラムの入った「ファー・ブルトン far breton」や日本でも知られるようになった「クイニー・アマン kouign-amann」、「ガト・ブルトンGâteau Breton」というバターケーキなどがあります。

また、クッキーの種類も豊富。日持ちするのでおみやげに最適です。有名なものは、ディナンのクレープ・ダンテル、ポン・タヴェンのガレット、レンヌのプラリネなどです。

ブルターニュのおみやげ

カンペールでは素朴な絵柄で人気の陶器「カンペール焼」が有名。ブルターニュ各地の民族衣装に身を包んだブルトンたちや、伝統的な模様が描かれていて、素朴な味わいが食卓を和ませてくれます。皿やボウル、カップなど形の種類もサイズも豊富です。

漁業で知られる地方ブルターニュには、魚の缶詰もいろいろ。日本にはない味付けのものもあるので、つい試したくなります。「イワシのレモン風味」、「イワシのトウガラシ、トマト、ニンニク風味」はキブロンやベル・イルの特産。

ブルターニュの食卓で欠かせないのがリンゴから作る発泡酒シードルCidre。6世紀頃から生産されていたと言われるほど歴史があるシードルは、ワインと同様、産地によって異なる香りや味わいが楽しめます。クレープとシードルの組み合わせは永遠の定番で、クレープ屋さんには必ず置いています。店によってはグラスではなく、まるで湯飲みのような伝統的なボウルで飲ませてくれます。農家直売のシードルを樽から注ぐところもあるので、店によってそれぞれ違った味が楽しめるのも地元ならでは。

シュシェンChouchenはイドロメルとも呼ばれ、ハチミツからつくるお酒です。最近人気なのは、各地で生産が盛んな地ビール。酵母が生きているので、フルーティーな香りと豊かな味わいが感じられます。珍しいところでは、海の国ならではの、「海水から作ったビール」などはいかが?

ヨットマンなら誰でも知っているヨット用ウエアの店が多いのも、ヨットレースで活躍するフランス人はほとんどブルターニュ出身、と言われるほどマリンスポーツが盛んなブルターニュならでは。マリンシャツやヨット用のジャケットなどの種類が豊富です。紺色と白の定番の組み合わせのほかに、カラフルな色も登場しています。ブルターニュを旅していると、帰国までに1~2枚は買ってしまいそう。

キブロンでは、キャンディーをなめながら海岸を散歩している人に出会うはず。これはニニシュNinicheというキブロン名物。いろいろな味があり、キャラメルはもちろんブルターニュの有塩バターを使ったものです。

そのほか、ケルト音楽のCDや、ケルト模様のアクセサリー、Tシャツなども人気です。

海草がブーム?

昔は飢饉のときにしか食べなかったという海草ですが、タラソテラピーなどで海藻成分の効果が認識されたことから、最近は肌にいい成分を持つものとして見直されています。石けんやシャンプー、バスソルトなどにも配合され、女性に人気です。タラソセラピーセンターによってはオリジナルのラインを出しているところもあります。

健康食品として食べる人も徐々に増えているようで、中にはノリ、ワカメなど日本の名前がつけられ、おしゃれにパッケージされたものも。また、海草入りの塩、海草入りのキャラメルなども登場しています。

by   France.fr編集部

あなたの知らなかった、新しいフランスの魅力をお伝えします。

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