アルプスで味わうべき山の恵み5選

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ラクレットとシャルキュトリのプレート
© Shutterstock - ラクレットとシャルキュトリのプレート

この記事は 0 分で読めます2020年3月7日に公開

この冬、銀世界への逃避行をお考えですか? スキーの合間には、アルプスが誇る5つの山の恵みでおいしい一休みをどうぞ! チーズフォンデュにラクレットにクロゼに舌鼓を打つことうけあいです。

チーズフォンデュ

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山の旅のおいしい思い出といえば……やっぱりチーズフォンデュ__!みなさんもきっと、鍋の底をこそげたりパンを鍋の中で見失ったりしながら、大いに笑ってお腹いっぱいにフォンデュを味わう時間を過ごしたことがあるはず。チーズフォンデュは、冬のヴァカンスと切っても切れない関係です。__サヴォワ地方のフォンデュは、ボーフォール、アボンダンス、エメンタールチーズを混ぜ合わせたもの。これに白ワインと香りづけのニンニク、キルシュを少し加えれば完成です。コンテ、トム・ドゥ・サヴォワ、モルビエなどのチーズをベースにしたフォンデュもありますので、お好みでどうぞ!

ラクレット

AdobeStock / Dmitry-Evs
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これぞ伝説的なもう一つの山の恵みといえばラクレット__のこと。ラクレットはチーズが好きな人だけでなく、シャルキュトリが好きな人にもおすすめの一品です。19世紀のスイスで生まれたラクレットのレシピは、国境をこえてフランスにおいしい喜びをもたらしてくれました。__こんにちのラクレットは、ペッパーや白ワインやギョウジャニンニクで香りづけをしたり、ブナの木で燻蒸したチーズを用いた風味豊かなレシピとなっています。みんなが集まる機会に食べるラクレットは、チーズフォンデュと並んで、家族や友人との忘れられない時間や冬の穏やかなひとときを過ごすのにぴったりです。

クロゼ

ALF photo / Adobe Stock
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17世紀にモンブランからほど近い、サヴォワのタランテーズ溪谷で生まれたと言い伝えられているクロゼ。その名は「クロエ(croé)」というサヴォワ地方のことばに由来し、「小さな」という意味を持ちます。クロゼは小麦粉・卵・塩・水で作られた小さな四角いパスタで、スープに入れたり、ボーフォールチーズと合わせたグラタンや郷土料理のタルティフレットをアレンジした「クロジフレット」にしたりして食べられます。クロゼが小さいのは、山男たちが山頂に登る際に、食料の嵩を減らしてずだ袋に入れて持ち歩いたことが関係しているといわれています。

ガトー・ドゥ・サヴォワ

© Shutterstock
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羽のようにふんわりと軽い焼き菓子は、サヴォワ地方を象徴するもののひとつです。ティータイムのお供にぴったりの菓子は、ジャガイモのでんぷんや小麦粉、粉糖、卵、すりおろしたレモンの皮で作られます。このアルプス名物の菓子は1358年、サヴォワ伯アメデ6世とルクセンブルク伯シャルル4世との外交会議の折に誕生しました。ちなみにサヴォワは当時まだフランスではありませんでした。エアリーなガトー・ドゥ・サヴォワのレシピは、ピエール・ドゥ・イエンヌというパティシエによるものです。

ブリオッシュ・オ・プラリネ

© iStock - Alphotographic
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注目のアルプス名物がもうひとつ。ブリオッシュ・オ・プラリネ、またはブリオッシュ・ドゥ・サン=ジュニ__と呼ばれるのがそれです。ピエール・ラビュリというパティシエが、ブリオッシュの中にプラリネを混ぜ込むことを思いつき、1880年に生まれました。このアイディアが大当たり!__きれいなピンク色に染まったブリオッシュは、プラリネが溶けて甘い香りがします。ラビュリの発明品はその名を冠して「ガトー・ラビュリ」と呼ばれました。いまやパティスリー・ラビュリ(Labully)でこの有名なブリオッシュ・オ・プラリネを味わわずしてサン=ジュニ=レ=ヴィラージュを立ち去ることはできない一品となりました。

by Pérolle Sandy

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