類まれな建築遺産と文化遺産、内陸部から海岸部に至るまでの美しい自然、人々の温かい受け入れ、惜しみなく出してもらえるボリュームのある食事・・。このような条件がそろった町と言えば北フランスの町。アミアンの市街地と湿地農園オルティヨナージュ、リールの旧市街と北仏を感じさせるブラッスリーを訪れ、地元の人々の温かさに触れて下さい。
アミアン
市街地北部には、運河に囲まれた一角(河の支流が網の目のように広がる水郷地帯)サン・ルー地区があります。ここは‘北のヴェニス’と称されるほど情緒ある界隈です。近くには有名なノートル・ダム大聖堂がありますのでこちらも忘れずにご見学下さい。夏とクリスマスの時期には、大聖堂のファサードは美しくイルミネーション装飾がなされます。アミアンの名物菓子といえば、マカロン・ダミアン。もっちりした食感のマカロンは、イタリアからフランスへ嫁いできたカトリーヌ・ド・メディシス直伝のレシピが伝わっていると言われています。
見逃せない場所
- ジュール・ヴェルヌ記念館
19世紀に建てられた豪華な邸宅に入る博物館。印象的な天文台塔がある所からもお分かりのように、ここは空想科学小説の巨匠ヴェルヌの記念館で、館内では彼の書斎や遺品が紹介されています。この地をヴェルヌは非常に愛し、30を超す名作がこの邸宅で生まれました。庭から屋根裏部屋に至るすべてのフロアに、在りし日のヴェルヌの息使いを感じることができるでしょう。
近郊の見どころ
- ピエルフォン城
コンピエーニュの森の近く、小高い丘の上に14世紀に建てられたピエルフォン城は、ナポレオン3世の時代に見事に修復されたため、中世期の要塞の原形をほぼ忠実に止めています。まさに中世のイメージそのままの城と言えるでしょう。
- 戦跡巡り
ソンム河畔は第一次世界大戦における西部戦線が構築された場所であり、現在も数々の戦跡が残っています。
リール
北の人々の温かさに触れられる町リール。美しい鐘楼や、国内でもルーヴルに次ぐ規模を誇るリール美術館など沢山の見どころがあります。 リールで一番古い老舗のお菓子屋さんはメール(Méert)。名物のゴーフル(ワッフル)を是非召し上がってください。旧市街には中世期の石畳の道と、フランドル地方独特の建築が残ります。北フランス独特の小さなカフェや大衆酒場の雰囲気は、強く思い出に残ることでしょう。
見逃せない場所
- リール市庁舎の鐘楼
この地方に残る23の鐘楼は「ベルギーとフランスの鐘楼群」という名前でユネスコの世界遺産に登録されています。中でもリール市庁舎の鐘楼は高さ104メートルを誇り、北フランス最大規模もの。リール市街地360度のパノラマをお楽しみ下さい。
- 文化イベント「リール3000」
2004年に欧州文化都市に選ばれたことにより、‘未来に向けて開かれた町’としてのイメージが定着したリール市では、その持続を目的に、2年に1回、ヨーロッパ27カ国をテーマにした文化イベント「リール3000」を開催しています。
近郊の見どころ
- ルーベ工芸美術館ラ・ピシーヌ
閉鎖されていた市営プールがリノベーションされ、アールデコ様式の美しい美術館に見事に生まれ変わりました。プールは水を湛えたまま残され、シャワールームは展示室へ改造されるなど、その内装には驚かずに居られません。
珍しい掘り出し物を見つけに出かけましょう 旅行中に、蚤の市で掘り出し物を探してみてはいかがですか?北フランスでは2つの骨董市がお勧めです。1つ目はアミアンのフリー・マーケット「レ・レドリー les réderies 」。ピカルディー地方らしい骨董市で、雑多な家具やオブジェが沢山並び、温かい雰囲気が漂っています。2つ目はリールで9月の第一週末に開催される大骨董市レ・ブラドリー。ヨーロッパ最大フリー・マーケットで、土曜日の午後から日曜日の夜まで33時間、ノンストップで開催されます。会場は全長100㎞に渡り、1万人の売り手と1~2百万人の買い手が集います。ここではムール貝とフライドポテトを食べるのが恒例、毎年、各レストランは、空になった貝殻の山の高さを競い合います。
イベント日程
5****月: ティエリー城のジャン・ドゥ・ラ・フォンテーヌ祭 6月~7****月: サン・ミッシェル・アン・ティエラシュ古楽&バロック音楽祭 *6月~9*月、12月*: アミアンのノートル・ダム大聖堂、正面ファサードライトアップイベント 9月*: リールの大骨董市
見逃せない観光施設
1、アミアンのジュール・ヴェルヌ記念館 2、ピエルフォン城 3、ソンム湾、ソンムに残る第一次世界大戦の戦跡 4、リール市庁舎の鐘楼 5、文化イベント、リール3000 6、ルーベ工芸美術館ラ・ピシーヌ 7、リール美術館 8、アラスの城塞 9、アミアンのノートル・ダム大聖堂 10、クーシー城
by France.fr編集部
あなたの知らなかった、新しいフランスの魅力をお伝えします。