見渡す限りのターコイズブルーの海を見ながらの豪快なスィングは、すべてのゴルファーにとっての憧れです。バラエティー豊かな自然に恵まれたフランスには、北海から英仏海峡、大西洋、地中海にいたる海岸沿いにたくさんのゴルフ場があります。
ゴルフが盛んになる20世紀初頭から、数多く海辺のリゾート地にゴルフ場が作られました。ル・トゥケ・ゴルフ場の2つある18ホールのコースのひとつ(森林コース)は1904年にオープンしており、また、ビアリッツ・ゴルフ場“ル・ファール”は1888年に設計されています。
ドーヴィル__にはゴルフ・スピリットにもとづく18ホールとコンパクトなコース、__ラ・ボールには2つの18ホールのコースがあり、それぞれにエレガンスさとパフォーマンスの高さを競っています。
ブルターニュ地方のブルー・グリーン・プレヌフ・ヴァル・アンドレ・ゴルフ場も、フランスを代表するゴルフ場のひとつで、ヨーロッパの選手権の中でも人気の高いブルターニュ・オープンが開催されます。
地中海沿いのゴルフ場のアプローチも魅力たっぷりです。
- サン・トロペ/ガサン・カントリー・クラブ
- ブルー・グリーン・サント・マキシム・ゴルフ場
もちろん、これらのゴルフ場からは、素晴らしい海の風景を眺めることができます。
・ディナール・ゴルフ場
スコットランドの建築家トム・ダンが1887年に設計し、1890年にオープンしたディナール・ゴルフ場は、1856年オープンのポー・ゴルフ・クラブに次いでフランスで二番目に古いゴルフ場です。ブルターニュ地方北部のエメラルド海岸に面し、サン・ブリアック・シュール・メール村に位置します。エトルタ・ゴルフ場とともに、イギリス人ゴルファーたちの働きかけによって誕生しました。
海に面したこの18ホールは、ガルド・ゲラン岬の保存地区に指定されているラ・エ岬の素晴らしい風景を見ながらプレーできます。ブルターニュ地方独特の荒地や砂丘や断崖の上に整備されエニシダ類に囲まれた砂地のフェアウエーは、特に風が強い日には、集中力を必要とする難解なコースを形作ります。この地方の動植物を観察するなら、エコロジー・ノートを持ってコースに出ましょう。
断崖のふもとに位置する6番ホールとそのグリーンは、アメリカのゴルフ・マガジンによって世界で最も素晴らしいホールのひとつに選ばれています。
・エトルタ・ゴルフ場
海岸沿いの多くのゴルフ場がそうであるように、イギリス人ゴルファーたちのイニチアチブで1908年に作られたエトルタ・ゴルフ場は、有名な断崖の上を歩いてプレーする素晴らしいコースで、≪断崖の上の海辺のゴルフ場≫と呼ばれています。
建築家ジュリアン・シャントピが、1907年にブリティッシュ・オープンで優勝した唯一のフランス人ゴルファーとして伝説の人となったアルノー・マッシーと組んで設計したコースで、最初は13ホールでしたが、1992年に全面的に改装・延長されて、現在では18ホールとなっています。とりわけ悪天候の時には非常に難易度の高い全長6㎞のコースですが、あらゆるレベルのゴルファーを引き付ける魅力を持っています。
気が向いたら、エトルタ湾も見物しましょう。作家モーリス・ルブランがアルセーヌ・ルパンの物語の着想を得た奇怪な風景が見られます。
・スペロン・ゴルフ場
コルシカの最南端、ボニファシオの町からすぐのところに位置するスペロン・ゴルフ場は、間違いなく、世界でもっとも美しいゴルフ場のひとつです。ゴルフ場設計界の巨匠ロバート・トレント・ジョーンズの設計で1985年にオープンしました。コルシカの美しい大自然の中に溶け込み、海辺や内陸部や山の中をめぐる見事なコースです。
海を見下ろす石灰質の岬の上に位置し、半透明の地中海と砂浜を見渡す絶景に恵まれた18ホールは、花崗岩質の岩が点在する広さ73haのコルシカ独特の灌木地帯に作られています。特筆すべきは海越えの16番ホールで、完璧なスィングが要求される難しいコースです。
2010年のUSオープンが開かれたアメリカにある最高峰のゴルフ場パベル・ビーチになぞらえて“地中海のペブル・ビーチ”とも呼ばれるスペロン・ゴルフ場は、まさに自然と一体になってプレーし、コルシカの美しさを堪能できる場所です。1986年の沿岸法により、不動産投機を防ぎ、海岸沿いの道への一般市民の通行を妨げないために、沿岸地帯の建築は規制されています。
by France.fr
あなたの知らなかった、新しいフランスの魅力をお伝えします。