秋のパリで絶対したいこと7選

パリ文化・遺産

秋のパリでは、食や文化を満喫できる機会がたくさん。
© Brian Jackson / Adobe Stock - 秋のパリでは、食や文化を満喫できる機会がたくさん。

この記事は 0 分で読めます2019年11月6日に公開, 2023年9月8日に更新

木々の葉が赤く色づき、空の様子が変わると、セーヌ川は新しい季節の光で輝きます。秋はパリがもっとも美しい季節ではないでしょうか? この甘美な季節の小さな楽しみに身をまかせてみてください。モンマルトルの丘の楽しいお祭りから、優雅な豪華ホテル、マルシェで食べる喜び、そしてルーヴル美術館の豊かな遺産まで、秋にぴったりなパリの楽しみ方をご紹介します。

1.モンマルトルのブドウ収穫祭

1934年から毎年、秋の到来といえばモンマルトルのブドウ収穫祭です。
© Erwan Floch - 1934年から毎年、秋の到来といえばモンマルトルのブドウ収穫祭です。

1934年から毎年、秋の到来といえばモンマルトルのブドウ収穫祭です。毎年10月の第2週の週末、パリ18区のさまざまな人々が集まり、モンマルトルとブドウ畑を祝うお祭りを開催します。庶民的で暖かいこのお祭りでは、ブドウ畑の見学、ピクニック、展覧会、コンサート、多数の団体が参加するパレードなどの催しがおこなわれます。ブドウ収穫祭はパリを象徴する18区の中の8つのカルティエ(地区)を知る絶好の機会であり、秋の到来を祝うすばらしい方法でもあります。

2.ホテル「ル・ムーリス」のアフタヌーンティー

ル・ムーリスのアフタヌーンティーがあれば、日が短くなり、空気が冷たくなってくるパリの秋も上手にやり過ごせること間違いなしです。
© Pierre Monetta - ル・ムーリスのアフタヌーンティーがあれば、日が短くなり、空気が冷たくなってくるパリの秋も上手にやり過ごせること間違いなしです。

ル・ムーリスのアフタヌーンティーがあれば、日が短くなり、空気が冷たくなってくるパリの秋も上手にやり過ごせること間違いなしです。ホテルの中央に位置するレストラン「ル・ダリ」でゆったりと席に着けば、スイーツやケーキなど、私たちの味覚を興奮させる美味しいお菓子が次々と運ばれてきます。この特別なひとときに味わうメニューは、サンドイッチ、スコーン、ル・ムーリスのパティシエ、 セドリック・グロレのパティスリーの盛り合わせと、お茶かココア、コーヒーのセットです。夏が終わったことを忘れさせてくれる素敵な時間を過ごすことができるでしょう! パリのライフスタイルを満喫できるホテル6選

3.パリの公園や庭園で子供時代の思い出にひたる

パリには合計2 300ヘクタールの緑地があり、ヨーロッパで一番緑の多い都市のひとつとなっています。
© C.C. - パリには合計2 300ヘクタールの緑地があり、ヨーロッパで一番緑の多い都市のひとつとなっています。

パリには合計2 300ヘクタールの緑地があり、ヨーロッパで一番緑の多い都市のひとつとなっています。近所の小さな公園から、まったく目立たない小さな庭や現代風の公園、大きな森まで、500ほどの緑地が知られ、それぞれにマロニエやプラタナス、ハシバミなどの木が植えられています。8月の終わりには、こうした木々から落ちた枯葉が地面に秋色のじゅうたんを織りあげます。秋には数多くのイベントが公園や庭園で開催されますが、赤や黄色、赤茶色に染まった数千枚の落ち葉の上を音を立てながら歩くだけで、懐かしい子供時代に帰ることができそうです。

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4.ラ・メゾン・プリソンでお買い物

野菜や、上質な旬の果物、厳選されたシャルキュトリー(豚肉加工品)
© JP BALTEL - MAISON PLISSON - 野菜や、上質な旬の果物、厳選されたシャルキュトリー(豚肉加工品)

パリの食材セレクトショップ、 ラ・メゾン・プリソンのモットーを知っていますか? 「おいしいものを食べるのに、季節は関係ない」です! ただ、そうはいっても、ラ・メゾン・プリソンには旬の食材がそろっています。秋は食を愛する人たちがいくつかの野菜や、上質な旬の果物、厳選されたシャルキュトリー(豚肉加工品)の味を思い出す季節です。ラ・メゾン・プリソンは、フランス国内の生産者との顔の見える関係によって、正しい方法で生産され、かつ食の喜びにも応える製品を厳選し、ラインナップしています。これは創業者のデルフィーヌ・プリソンの哲学です。秋のはじめには、フランス中西部リムーザン地方の「キュ・ノワール」(黒尻)という豚のハムや、完璧な熟成のチーズ、南仏ソリエスの新鮮なイチジクなどを楽しむことができます。美味しいものを食べれば、夏への未練もきっぱり断ち切れそうですね。

5.秋の大規模展覧会

レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念した特別展
© Emissive and HTC Vive Arts - レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念した特別展

フランスでは、夏休みが明けた秋が新学期です。伝統的に文化イベントが多数おこなわれる季節であり、毎年、大規模な展覧会が数多く開催されています。文化イベントの数が多すぎて完全なリストを作るのが難しいくらいです! まずはルーヴル美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念した特別展を見て、その素晴らしさを再発見しましょう。続いて、グラン・パレのエル・グレコ展へ。フランスで初めての回顧展で、まだよく知られていないこの画家の作品を目にすることができる貴重な機会です。オルセー美術館のドガ展では、ドガのまなざしを通して、ドガが裏も表も探求し尽くした、人々を魅了してやまないオペラ座の世界に浸りましょう。フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン美術館)では、フランス人の著名な建築家であり、ひとりの自由な女性でもあったシャルロット・ペリアンの回顧展を開催しています。彼女の作品の多様さに触れてみてください。4つのみ紹介しましたが、これらはぜひ訪れてみたい、文化の秋にふさわしい豊かな発見ができる展覧会です。

6.マルシェで地元産の食材を味見

貝類やキャベツ、カボチャ、キノコなど秋の味覚の出番です
© Blair Fraser / Unsplash - 貝類やキャベツ、カボチャ、キノコなど秋の味覚の出番です

フランス料理がいつも驚きにあふれているのは、旬の食材を使っているからです。夏の果物や太陽を浴びて育った野菜たちとはいったんお別れ。今度は貝類やキャベツ、カボチャ、キノコなど秋の味覚の出番です! マルシェの商品台には、秋らしくなり、冷たい霧が出始める季節にぴったりの暖かいタルトやスープ、ポワレ、グラタンなどのお料理に使われる食材が並びます。食いしん坊さんは、毎日マルシェへ行って、風味豊かな旬の食材を見つけ、味わってみてください。秋の始まりを穏やかに過ごすことができるでしょう。 パリ市観光局公式サイト

7.フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ

フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリは舞台芸術を中心とした さまざまな分野にまたがる芸術イベントで、1972年の創設以来、カルチャー・ファンを魅了してきました。
© Adèle Fournet - フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリは舞台芸術を中心とした さまざまな分野にまたがる芸術イベントで、1972年の創設以来、カルチャー・ファンを魅了してきました。

フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリは舞台芸術を中心とした さまざまな分野にまたがる芸術イベントで、1972年の創設以来、カルチャー・ファンを魅了してきました。開かれた発見の精神に基づいて、毎年、国際的に活躍する同時代のアーティストの才能に光を当てています。音楽や映画、演劇、ダンスなど9月から12月までの開催期間中、合計でおよそ50の公演がおこなわれます。このフェスティバルの特徴は、拠点となる劇場を持たず、パリとイル・ド・フランス地方を代表する40の劇場で開催されるフェスティバルだということです。ポンピドゥー・センターやオルセー美術館、アートスペース「サン・キャトル」、ラ・ヴィレット公園のラ・グランド・アール、バスティーユ劇場などが会場となり、カルチャー・ファンを楽しませます。さまざまな劇場を巡れば、軽やかな気持ちで秋を乗り切ることができるでしょう。

by シャルロット・シロン

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