場所は北マレ地区として雑誌などでも紹介されることが多いパリ3区にあります。
30年ぶり、約5年におよぶ大改装を経てパリのピカソ美術館が2014年10月28日より一般公開を再開しました。
収蔵点数は5,000点余り。1973年に亡くなったピカソの遺族が70年台にフランスに寄贈した作品をベースに構成されています。たいへん多作な作家として知られるピカソの中でも、パリピカソ美術館の膨大なコレクションはその規模の点においても重要なものです。内訳は絵画が300点、彫刻は250点、印刷物と版画が3900点など。
建築は17世紀に建てられた「サレ館Hotel Sale」に設けられています。同時期に建てられたヴォー・ル・ヴィコント城と並び称されるほど、豪奢な建物で、<ガベル>塩税の収税吏だったピエール・オベールが建てたものです。ほどなくして塩の館=オテル・サレと呼ばれるようになりました。
油彩画、デッサン、陶芸などさまざまな分野で20世紀以降の美術に軌跡を残したパブロ・ピカソ。2023年は没後50年を記念する年であり、フランスをはじめ世界各地で50もの特別展が開催されています。ピカソの作品、そしてその膨大な芸術的遺産に触れる機会となります。現代的な視点、ピカソと同時代の芸術家たちとの対話、美術史を彩る巨匠たちなど、フランス各地の美術館で予定されている特別展をご紹介します。
by France.fr編集部
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