ツール・ド・フランス2020 コース近くのおすすめ観光スポット 9選

サイクル・ツーリズムスポーツ・アクティビティ

ツール・ド・フランス2019 アルビにて
© Pauline BALLET - ツール・ド・フランス2019 アルビにて

この記事は 0 分で読めます2020年1月13日に公開

2020年の ツール・ド・フランスは、コート・ダジュールのニースを出発し、21ステージ、3470kmを駆け抜けます。ゴールは7パリのシャンゼリゼ通り。プロヴァンスからオーヴェルニュへ、アルプス山脈からピレネー山脈へ、リヨンからオクシタニーへ、選手たちは美しい風景がつぎつぎと流れ去るのを目にします。選手の集団を追いかけるだけでなく、自分のペースでゆっくりとペダルをこいで、豊かなフランスの地方を発見してください。さあ、自転車に乗って出発しましょう!

美しい出発地点、ニース

Lionel Valenti
© Lionel Valenti

スタートはコート・ダジュールの青空の下。アンジュ湾Baie des Angesに囲まれた地中海を背景に、ステージのゴール、プロムナード・デ・ザングレPromenade des Anglaisが見える地点からの出発です。ツール・ド・フランス2020第1ステージにこれ以上ないくらいぴったりの美しい風景です。選手たちはニースを出発すると、ニース近郊を3周し、合計156kmを全速力で縦横に走り抜けます。絵になるニース旧市街の小道を散策したり、コート・ダジュールの鷹巣村(山の頂にある村) に登ったりする時間もたっぷりありそうです。 ⇒【ニースの見どころ】コート・ダジュール観光公式サイト(フランス語) ⇒ニース観光公式サイト(フランス語)

ナポレオン街道を通ってシストロンへ

Der Dilettant
© Der Dilettant

第3ステージは皇帝のステージです。ニースからプロヴァンスのシストロンSisteronに至るこのステージでは、選手たちは美しい香水の街グラースの香りに元気づけられることでしょう。グラース では、国際香水博物館がおすすめです。そのあとは、伝説のナポレオン街道を歩いてみましょう。エルバ島からフランスに戻った皇帝ナポレオンが通った道で、峡谷や森、プロヴァンス地方の典型的な小村の間を縫うように続いています。この道には、シストロンのゴール地点やデュランス川Duranceを見下ろす要塞など、数々のすばらしいビューポイントがあります。 ⇒【5分でわかるグラースの香水】プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール観光局公式サイト(フランス)

ギャップからプロヴァンスを通って、プリヴァまで

Alex Broadway
© Alex Broadway

ギャップGapは、アルプス山脈南部の気候の穏やかな都市です。ここはまだプロヴァンスなので、高い山々はありません。ツール・ド・フランス第5ステージは、オリーブ畑__とかぐわしい__ラベンダー畑__の間を走る楽しいステージです。プロヴァンスのすてきな市場や屋根に覆われた涼しげなテラスがあちこちにあります。そうこうしているうちに、もうモンテリマールMontélimarです。プロヴァンスの玄関口であり、__ヌガーの名産地としても知られています。アルデッシュ県のプリヴァまでは、ここから30kmたらず。先を急いでも無駄ですよ。この地方はどこもそうですが、緑豊かな街と自然が、自転車であれ歩きであれ、寄り道好きの心をくすぐってきますから。

【おススメのラヴェンダー観光プラン、トップ5!】

ミヨーからラヴォールへ。オクシタニー地方へようこそ

Fabien
© Fabien

タルン川Tarnにかかる全長2,460m のミヨー高架橋__viaduc de Millauが世界一高い橋だということをご存知ですか? 最高点は343mでエッフェル塔よりも高いのです。そうです。オクシタニー地方は、めまい知らずです。このスタイリッシュな橋の下を、縦に長く並んだツール・ド・フランスの選手たちが通る様子は壮観でしょう。橋に興味が湧いた人には、冒険家の道Sentier des Explorateursというミヨー高架橋の中を見学できる、とても勉強になるガイドつき見学コースがあります。橋を見上げる__カヌーツアーもあります。

【ミヨー高架橋】オクシタニー地方観光局公式サイト(フランス語)

ポーからローランへ、ピレネー山脈の上りコース

Philipimage
© Philipimage

ピレネー山脈__のふもとにあるポーPauの街は王家のステージです。良王アンリと呼ばれる__アンリ4世__はオクシタニー地方のこの街で誕生しました。山岳ステージに突撃する前に、ポー城国立美術館 を訪れましょう。ツール・ド・フランスの選手たちは、いくつも連なる峠を超えるために、自転車の上で踏ん張らなければなりませんが、安心してください。圏谷や緑豊かな牧場の間を通れば、ピレネー山脈は落ち着いて散策することもできるのです。ポーから数kmの__オソー渓谷Vallée d’Ossauでは、見事な山の姿を楽しめます。 ⇒【ピレネー山脈、ハイキングで訪れたい湖6選】ポー観光公式サイト(フランス語)

火山地帯 オーヴェルニュ

Laurent Renault
© Laurent Renault

ツール・ド・フランス2020第13ステージはオーヴェルニュの中央山塊を通過し、ピュイ・マリーの山頂まで駆け上がります。これは今回初めてのことで、ヨーロッパ最大の成層火山の名残であるこの火山は多くの人を圧倒することでしょう。1,783mの標高をほこるオーヴェルニュのこの眠れる巨人はフランスの__偉大な景勝地 Grand site de Franceに認定されています。中央山塊を象徴するこのピラミッド型の火山からは、すばらしい眺望がひらけていて、天気がいいと__モン・ブランまで見渡すことができます。

【オーヴェルニュ火山帯地方自然公園でリフレッシュ】オーヴェルニュ観光公式サイト(フランス語)

美食の街リヨン

Natalia Schuchard
© Natalia Schuchard

ツール・ド・フランスでは選手たちは猛スピードで進むので、サポーターの側もめったに渋滞は起こりません。でも7月11日のリヨンのステージでは、郷土料理店 ブション__bouchonsに自転車を止めて立ち寄りましょう。__国際美食館__Cité de la Gastronomieがオープンしたばかりの美食の街リヨンには、地元名物をたっぷりと出してくれる郷土料理店がたくさんあります。ツール・ド・フランスの選手たちも、リヨンのコースの最後、クロワ・ルースの丘のふもとでフィニッシュしたあとは、おいしいごちそうに舌鼓を打つことでしょう。__トラブールと呼ばれる秘密の抜け道や、絵のような小道、小さなかわいらしい広場を歩いたあとで、きっとあなたも。 ⇒【5分でわかる「ブション・リヨネ」】【リヨン国際美食館が待望のオープン!】リヨン観光局公式サイト(フランス語)

アルプスの山頂へ

Sylvain Aymoz
© Sylvain Aymoz

アルプス地方の中心都市グルノーブル__からは山頂を目指すしかありません。パリに着く前に、ツール・ド・フランス2020はトロワ・バレーの中央に位置するメリベルの美しい高みを目指します。この 第17ステージと次の 第18ステージのふたつの山岳ステージでは、さらに緊張が高まること間違いなしですが、__アルプス山脈を通るほかのステージと同じように、すばらしい景色を見てリラックスする機会でもあります。山岳賞ランキング1位の水玉ジャージを手にするのは誰でしょう。答えは7月19日のパリ、シャンゼリゼの表彰台で。 ⇒【アルプス・モンブラン: アクティビティ、見どころ・・・】

アルプス観光局公式サイト(フランス語)

シャンゼリゼに到着!

Thomas MAHEUX
© Thomas MAHEUX

やっとパリにつきました。最終ステージでは、パリの道々やラストスパートのシャンゼリゼ大通りをツール・ド・フランスの選手たちが通ります。その瞬間はいつも、彼らは幸せで身震いするといいます。選手たちはその努力を認められ、立派なモニュメントや有名ブランド店の間を駆け抜けます。そして、パリは喜びやどよめきの喧騒のなか、優勝者たちを称えます。この機会に、パリ観光 はいかがでしょう?

パリ地方観光局公式サイト

さらに詳しく ⇒ツール・ド・フランス公式サイト(英語)

by Filliâtre Pascale

旅行ジャーナリスト。未知なるフランスをご紹介します。 filliatre.pascale@orange.fr

あわせて読みたい