ガロンヌ河岸に建つこの見事な近代建築は、高さ55メートルの9階建て。ワインをテーマに人々が交流し、さまざまな感覚を刺激してワインを愉しむことを目的に建てられました。堂々と立ち上る塔状の建物は、ガラス板と穿孔アルミ材を組み合わせて作られ、非常に独特な造りをしています。その外観はブドウ株の節くれだった枝が、近くのガロンヌ河を表現したガラス土台にしっかり根を下ろしている様子を思わせます。
■中はどうなっているの? 3つの巨大スクリーンで見るブドウ畑世界一周の旅や、畑上空の疑似飛行体験、タッチパネル式タブレットでぶどう農家の人々の仕事を学ぶコーナー、テイスティング・スペースで音や光、匂いなど複合的に試飲を楽しむワークショップなどなど、20もの視点からワインの世界と歴史を大分析。フランスだけではなく世界各国の有名ワイナリーの展示コーナーもあります。また、芸術の中に表現された神の飲み物としてのワインの映像もあり、ワインのスピリチュアルな魅力についても学べます。
■7**階には展望レストラン「ル・セット(Le 7****)」が。** 7階にあるレストランはボルドー市街が見渡せるパノラマとなっており、ワインとお料理を楽しむことができます。内部にある数千個のワインボトルで作られた巨大シャンデリアも見ごたえあり。
最上階は展望台「ル・ヴェルヴェデール(Le belvédère)」と呼ばれ、周囲360度が見渡せる最高に気持ちの良い空間。ここでは展望を楽しみながら、世界中から集められた選りすぐりの20種類のワインをテイスティングする事が出来ます(未成年者用にブドウジュースも)。
**「シテ・デュ・ヴァン」**La Cité du Vin
住所:150,134, Quai de Bacalan, 33300 Bordeaux,France
アクセス:トラムB線La Cité du Vin駅下車。そこからは徒歩2分。また、ガロンヌ川河岸に位置し、正面の桟橋からは周辺のワイナリー巡りを楽しむことができるクルーズ船が運行しています。
2017年の開館時間:年中無休。6月末までは(年中無休9:3019:00)、78月(月~金は9:3019:30)、912月(月~金は10:00~19:00、クリスマスにあたる12/25は休館)
基本入場料:大人一人当たり20ユーロ(2017年5月現在)
もっと読む ⇒【ボルドーの新名所、シテ・デュ・ヴァン(ワイン博物館)に行ってきました】(2016年)
by France.fr編集部
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