昔ながらの帆船に乗ってブルターニュ地方の海岸めぐりへ出発!

ブルターニュ自然&アウトドア・アクティビティ

Pierre Torset/CRTB
© Pierre Torset/CRTB

この記事は 0 分で読めます2019年5月1日に公開, 2023年12月28日に更新

もし船に乗ってブルターニュ地方の美しい海岸を観光したいなら、伝統的な帆船に乗るのがお勧めです。長年丁寧に手入れされてきた本物の古い帆船もあれば、かつての伊勢エビ漁船やマグロ漁船や2本マストの小帆船ダンディ艇の忠実なレプリカもあります。 帆を張って、ウッドデッキの上でクルージングに挑戦したり、ただ波任せに漂ったり。一度は試してみたいでしょう? では、帆を上げて、出航です!

エトワール・デュ・ロワ号に乗って18世紀の航海を体験しましょう

Ronan Gladu/CRTB
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長靴を履いて、三角帽を被り、サン・マロ要塞のふもとから、エトワール・デュ・ロワ号に飛び乗りましょう。フランスの伝統的帆船としては三番目に大きな海賊船です。今も20台の大砲が備え付けられており、帆の面積は790㎡、絵本の中で見るような船首像もついています。タラップを渡れば、過去にタイムスリップ! この有名な3本マットの船で大洋航海を体験したいと思いませんか? 希望者は、パンポルやロスコフまで乗船できますよ。ぜひ! エトワール・デュ・ロワ号(英語)

アン・デュジュネル号の帆を上げよ!

Ronan Gladu/CRTB
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カンカル湾で、アン・デュルジュネル号、ブルターニュのコキジバトに乗って、海上を遊覧しましょう。当時の設計図をもとに再現された昔の漁船で、そよ風で船首が風上に向きます。船の操作を学ぶにはぴったりです。ジブやフォースルを操作して一日だけの見習い水夫になり、帆を引いたり、掲げたり、張り込んだり、操舵したりできます。モン・サン・ミッシェルを眺めながら、岩をすり抜けて航海することもできます。 アン・デュジュネル号(英語)

ウラリ号の船上で水彩画教室

Nicolas Job/CRTB
© Nicolas Job/CRTB

錨用意完了? ブレア島に近いレザルドリウーの波止場から乗る広いデッキのある美しいイワシ漁船のウラリ号は、快適な乗り心地の船です。食べ物と水彩画の道具をもって乗り込んで、海上での絵画教室に参加しましょう。ラグルとフォースルを揚げれば、絵筆は紙の上を走ります。左舷に灯台、沖にはトロール船、ブレア島のピンク色の岸壁が見えます。ブルターニュ地方の最高の眺望を味わってください。 ウラリ号(英語)

ラ・ルクーヴランス号で昔ながらの航海体験

Nicolas Job/CRTB
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重さ150トン、9つの帆、帆の面積430㎡、縄の長さ4㎞、滑車130個、ラ・ルクーヴランス号の大きさに、見習い水夫たちもびっくり。特にこの2本マストの誇り高き木造船がブレストの港に姿を現す時は圧巻です。1817年に作られた緊急連絡用の軍艦である通報艦の複製です。昔ながらの方法で航行するラ・ルクーヴランス号の船上で、見習い水夫たちは、地図とコンパスと定規を手に、航海術を学びます。索を手繰れ!頭に気を付けろ!600㎏のバルサムで気絶してしまうかもしれませんよ。 ラ・ルクーヴランス号(英語)

サン・ギレック号で野鳥観察

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ペロー・ギレックから、セット・イルまではわずか数マイル、そこは船の上から見る野鳥のパラダイスです。サン・ギレック号は、1920年のイセエビ漁船の素敵な複製で、緑のきれいな船体に、キャラメル色の帆が付いており、シロカツオドリやウ、岸壁に巣を作る黒と白の服を着たニシツメノドリを観察するための特等席です。双眼鏡で眺めましょう。丸々としたハイイロアザラシが姿を現すことも稀ではありません。 サン・ギレック号(英語)

オスケメ号でピクニック

Ronan Gladu/CRTB
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航行中の古い帆船のニスを塗ったデッキの上でシーフードを味わってみませんか? カンカル湾のオスケメ号は、モルビアン湾のヒラガキをさらうために1942年に建造されたブルターニュの財産ともいうべき美しい帆船であり、海上を走る屋外レストランです。波しぶきを浴びながらカキを食べれば、爽快な気分になりますよ。 オスケメ号(英語)

ビシュ号でマグロ釣り

Ronan Gladu/CRTB
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大西洋の最後の2本マストのマグロ漁船は、グロワ島を母港に、何度も出漁し、誇り高い姿を見せています。1934年に建造され、2012年に修復されたビシュ号は、ブルターニュ沖でのクルージング船として再び就役しました。すべての釣り糸がたらされたら、風で糸が繰り出されていくのを見なければなりません。すべてがうまくいくわけではありませんが、ベテランの水夫たちと一緒に挑戦してみましょう。水夫たちは、自分たちの活躍について話してくれますよ。 ビシュ号(英語)

海賊王スルクフになったつもりで

Ronan Gladu/CRTB
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有名なサン・マロの海賊スルクフのよう波に乗って海を進みたいなら、“キツネ”と名付けられた彼の海賊船の複製に乗ってみましょう。黄色と黒の気品ある小型の帆船で、エメラルド海岸にそって砦から砦へと帆を向けます。クルーたちは勇ましいですが、古い帆船を集結させるためや、大西洋横断レースに出発するためにお手伝いすることができます。 “キツネ”(英語)

ブレストの国際海洋フェスティバルに参加しよう!

Donatienne Guillaudeau/CRTB
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来年の7月10日から16日まで、ブレストで、第8回目となる国際海洋フェスティバル2020が開催されます。世界中の最も美しく最も大きな帆船が大集合するフェスティバルで、1992年から4年ごとに開催されています。港には大勢の人が見物にやってきます。2016年には 世界25か国から、9,000人の水夫と1,050隻の船が参加しました。あなたもぜひ見物しませんか? 国際海洋フェスティバル(英語)

by パスカル・フィリアトル

旅行ジャーナリスト。未知なるフランスをご紹介します。 filliatre.pascale@orange.fr

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