フランスの北部に位置するアミアンは、パリから電車で1時間の距離。ロンドンやブリュッセルからもアクセスしやすく、フランスを旅行する際に気軽に訪れることができる町です。今回は、アミアンの魅力をたっぷりご紹介します!
世界遺産の大聖堂と幻想的な光のショー
アミアンの最大の見どころといえば、なんと言ってもアミアン大聖堂。世界でも最大規模のゴシック建築で、その壮大さは圧巻です!パリのノートルダム大聖堂をすっぽり収めてしまうほど広く、ユネスコ世界遺産にも登録されています。さらに、毎年7月から9月、そして12月には、ライトアップされた大聖堂のファサードで1時間のビデオマッピングショーが開催され、まるで魔法のようなひとときを楽しめます。
浮かぶ庭園「オルティオナージュ」
次に紹介するのは、アミアンならではの景観「オルティオナージュ」。300ヘクタールの広大な運河に浮かぶ庭園で、まるで絵画のような風景が広がります。中世から続くこの浮き庭園は、舟で巡るのが定番の観光方法。毎年5月から10月にかけて行われる国際庭園祭では、約50のアートインスタレーションが展示され、訪れる人々を楽しませてくれます。
ジュール・ヴェルヌのゆかりの町
アミアンは、あのジュール・ヴェルヌが長年過ごした町でもあります。冒険小説の先駆者であり、空飛ぶ機械や人間の複雑さに魅了された彼の世界観は、今でも街の至る所に息づいています。ヴェルヌはこの町で将来の妻オノリーヌと出会い、また「地球一周80日間」をはじめとする名作の大部分を執筆したのです。
ヴェルヌの旧宅は博物館となっており、彼の人生や想像の世界を詩的に感じることができます。さらに、アミアンにはヴェルヌの足跡を辿る「アロナックスの道」という観光コースがあり、ルイ・アラゴン図書館やフランス最大の屋内サーカス「シルク」、ピカルディ美術館、そしてヴェルヌが眠るマドレーヌ墓地など、作家に所縁のある文化的なスポットを巡ることができます。
アミアンの歴史を感じる街並み:ペレ塔、サン・ルー地区
アミアンのシンボルとなる建物、ペレ塔は、フランス初の高層ビルとして知られています。戦後の復興を象徴するこの104メートルのタワーは、アミアンの街並みの中でひときわ目を引く存在です。
また、美しい歴史的な街並みが広がるサン・ルー地区もおすすめです。中世から産業化の始まりにかけて、水車と水流によって繊維業が盛んだったこの地区は、色とりどりの建物が並ぶ魅力的なエリアです。散策していると、ストリートアートが見られるスポットも多く、地元のアイスクリームやビールを楽しんだり、家族でピカルディ伝統の人形劇を観ることもできます。
アミアンの名物料理
アミアンを訪れたら、地元の食も堪能しましょう!
甘いお菓子では、アーモンドマカロン(macarons aux amande)やチョコレートチュイール(tuiles au chocolat)、ガトーバテュ(gâteau battu)などが有名です。また、19世紀のレシピによるビストゥー(bisteu)(ジャガイモ、ベーコン、玉ねぎ、クリームのパイ)や、鴨肉を使ったパテ・ド・カナール(pâté de canard en croûte)などの料理も絶品です。さらに、「フィセル・ピカルド(ficelle picarde)」と呼ばれるハム、キノコ、チーズを詰めたクレープもおすすめです!
アミアンには、さまざまな宿泊施設も揃っています。4つ星ホテルからお手頃な宿まで、選べる宿泊先が豊富。ユニークな体験ができるオルティオナージュやペレ塔の宿泊施設もあり、旅行の思い出にぴったりです。
是非アミアンで素晴らしいひと時をお過ごしください!
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by France.fr Rédaction