「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」とはなんでしょう? 知りたい方は、ボーヌ、シャブリ、マコンのワイン博物館へ。 ユネスコ世界遺産に登録されたクリマをテーマにしたこの新しい博物館では、ユニークな建築、体験型アクティビティなど、ブルゴーニュの名高いブドウ畑の魅力を存分に味わうことができます。 さあ、ブルゴーニュのワインを巡る旅へ出発しましょう!
革新的な建築
ブルゴーニュワインの中心地であり、世界的に有名なホスピスのあるボーヌの博物館。 ブドウ畑のたゆまぬ変化を表現したそのファサードはブドウの巻きひげを連想させ、最上階には地上21メートルの展望台があります。 生物由来の材料(木材フレーム、麻のコンクリート、地元の石材)を使用しており、まさにブドウ畑と建築への賛歌と言えるでしょう! マコン博物館にもまた、ソーヌ河畔を見守るワインスクリューをイメージした高さ17mの壮大なデザインの塔があります。 より伝統的なシャブリの建築デザインは、ポンティニ修道院の貯蔵蔵として建設されたプティ・ポンティニの敷地に作られましたが、そのすぐそばには木、ステンレス、コンクリートでできた現代的な新館があり、いずれも環境への配慮を尊重しています。
感覚を満たす体験
ブルゴーニュのワインとブドウ畑の世界に、五感を使って浸ってみませんか? シテ・デ・クリマ・エ・ヴァンは、3つの施設を巡る多感覚的なツアーをご用意しています。 アロマを嗅ぎ、素材に触れ、地層の形成から区画を形成してきたブドウ栽培者のたゆまぬ努力、ワイン醸造プロセス、ピノ・ノワールとシャルドネというブドウ品種の適応の歴史まで、1000年に渡るこの叙事詩の秘密を発見することができるのです。 各ツアーには、ブルゴーニュのアペラシオンから選んだワイン(またはブドウジュース)のテイスティングの紹介が含まれています。 テロワールのガイドがあるボーヌでは、エコール・デ・ヴァン・ド・ブルゴーニュが主催する45分間のワークショップや醸造学コースも開催されています。 他にもテーマ別ツアーやショーが開催されているので、カレンダーをチェックするのもお忘れなく!
子どもたちが楽しく遊べるプログラム
シテ・デ・クリマ・エ・ヴァンには、子ども向けのコースもあります。 そこはまるで、楽しみながら学べる小さな隠れ家のよう! ブドウの歴史、化石、ワインの製造サイクル、カボット(ブドウ畑で避難所として使われる小屋)... 子どもたちは、ブルゴーニュ地方のクリマ博士になるでしょう。 さらに彼らを魅了するために、ドラマチックなガイドツアーや、ブルゴーニュワインの世界を楽しく作って学ぶワークショップも企画されています。 ツアーの最後には、もちろんぶどうジュースの試飲があります!
ブルゴーニュのブドウ畑への玄関口
ブルゴーニュのクリマについて、もっと知りたいですか? 北はシャブリ、南はマコン、コート・デュ・クーショワ、マコンのブドウ畑の玄関口、中央のボーヌまで。 この地域のセラーやブドウ畑を探索しましょう。この旅路はまだまだ続きます。 9つのグラン・クリュ(特級畑)を有するジュヴレ・シャンベルタン Gevrey-Chambertin、伝説のシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ Clos de Vougeot、ムルソーの丘陵地帯を結ぶグランクリュ街道 Route des Grands Crus へ向かう前に、華麗なゴシック建築の宝庫、オスピス・ド・ボーヌ(ボーヌの施療院)Hospices de Beaune も見逃せません。
by アンヌ=クレール・ドゥロルム
旅行ジャーナリスト