5色に染まるブルゴーニュの秋

ブルゴーニュはワイン畑の宝庫。1,247ものブドウ園を擁し、この地域の優れたブドウ畑を意味する「クリマ（Climat）」はユネスコの世界遺産にも登録されました。なかでもポマール・ア・ムルソー( Pommard à Meursault)、ヴォルネイ、ロマネ＝コンティ(Volnay et Romanée-Conti)が最高のワインの生産地としてその名をはせます。ブドウの葉が赤く染まって谷に沿って黄金色が漂う幻想的な風景には言葉を失うほど。ブドウ畑に立ち寄ってワインを試飲し、ほかでは感じることができない満足感を味わいましょう。

ブルゴーニュの秋は、鹿たち、とりわけアカシカ、ダマシカ、ノロジカたちの愛の季節です。この時期は鹿たちの求愛の鳴き声をしばしば耳にし、ニエーヴル(Nièvre)、オクソワ(Auxois)、モルヴァン(Morvan)地域の畑や木々の曲がり角で鹿に出くわすこともままあります。早朝に立ち込める霧の向こうから聴こえる雄鹿の鳴き声。雌鹿がきっとすぐ近くにいるに違いありません...

木々が秋の色彩に染まるときにこそ、ブルゴーニュの森はその真価を発揮します。ポンティニー国有林、ベルトランジュの森、メリー＝ル＝シャトー国立自然公園保全地域、それらの森に自生する珍しい植物の数々…どの森の中で迷子になるべきか悩んでしまいます！鳥の歌声と腐葉土の香りに包まれながら、穏やかなデトックスの時間を過ごしてください。

湿った土の匂いと、キノコのかぐわしい香り...秋のブルゴーニュの風物詩です。この時期、人々の籠の中は野生の、あるいはマルシェで手に入れた旬のキノコで溢れんばかり。そして、最高のシェフたちによって繊細に調理されたセップ茸とジビエに舌鼓を打つのです。食事の締めは大人気の地産チーズ、エポワスと、ベリー系の果実酒で決まり。食事のあとは、必ず消化のためのシエスタか散歩が必要になりますよ...

ブルゴーニュの秋の自然の美しさを満喫するのに、ロワール川や運河以上にふさわしい場所があるでしょうか？2人乗りボートで数時間？家族や友人とクルーズ船で数日？距離が1,200kmもあるのですから、河川や運河を渡ってどこへ行くか、どう過ごすかはあなた次第。水門から次の水門まで向かう間に、ブドウ畑、美しい村々、古城、教会などが、河畔の最前列に並んであなたが訪れるのを待っています。待ち望んだ平穏はここにありました！