ブルターニュの灯台を巡る旅

インスピレーション

ブルターニュ自然&アウトドア・アクティビティ

Emmanuel Berthier
© Emmanuel Berthier

この記事は 0 分で読めます2018年10月12日に公開

ヨーロッパ大陸の西の果て、ブルターニュ半島の先端には、フィニステール県(Finistère)があり、そこにはイロワーズ海( mer d’Iroise)の景色を形づくる潮の満ち引きを見つめ続けてきた灯台が、連なるように点在しています。このような素晴らしい石づくりの見張り台に出会える「ルート・デ・ファール(灯台街道) 」へあなたをお連れします。

引き継がれるもの

Emmanuel Berthier
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サン・マティュー灯台、現地の人は「サン・マット」と呼びますが、イロワーズ海を見下ろす岬にそびえ立っています。1835年に建てられ、11世紀の修道院を引き継いだものです。この修道院では、修道士たちが修道院の塔の上で火を燃やし、船員たちにブレスト湾への入り口を指し示したとされています。

海の「地獄」

Yannick Le Gal
© Yannick Le Gal

ジュマン灯台の灯台守たちは、時折、波が寄せると灯台が動くのを感じると語ります。不安なことこの上ない!船員たちによって、灯台はその労働条件の厳しさに応じて3つの呼び名で分けられていました。「地獄」は海の中に立つ灯台、「煉獄」は島に立つ灯台、「天国」は陸に立つ灯台を指します。

ブレスト岬

Emmanuel Berthier
© Emmanuel Berthier

プティ・ミヌー岬(Petit-Minou)の先端にある同じ名を持つ灯台は、ブレストに向かうボートに、港の停泊地へのルートを示します。フォトジェニックなまぎれもない美しさに恵まれたこの灯台は、ボートで周囲を回り、あらゆる角度から賞賛されるのにふさわしい灯台です。

Emmanuel Berthier
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クレアック灯台(Creac’h)は、光達距離が59キロメートルもあり、世界で最も明るい灯台の1つです。アルモリック地方自然公園(Parc naturel régional d’Armorique)内にある、ブルターニュの島々の中で最も人の手が入っていないウエサン島(l’île d’Ouessant)の5灯台のうちの1つです。クレアック灯台の足元にある、光言語による交信の謎を解くために、灯台博物館と標識博物館を忘れず訪れましょう!

唯一の輝き

Emmanuel Berthier
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各灯台には独自の光のサインがあります。ポントゥヴァル灯台(Pontusval)は、10海里の範囲で12秒ごとに3回の白い閃光を発します。夜は頼もしい存在。そして、昼間は灯台に隣接する小さな白い砂浜から臨める穏やかな景色が広がります。

ケルサントンの花こう岩

Emmanuel Berthier
© Emmanuel Berthier

プルゲルノにあるリール・ヴィエルジュ灯台(l’Île Vierge)からの眺望は苦労せずには得ることができません。船で到着した後、紺碧の乳白ガラスの壁に囲まれた365段もある美しいらせん階段を昇らなければなりませんが、その頂上からの眺望ときたら!82.5メートルというヨーロッパ随一の高さを誇るこの灯台から、アベール地方(Abers)とその険しい海岸線の息を呑むような景観が臨めます。

中世風の灯台

Yannick Le Gal
© Yannick Le Gal

荒れ狂う海の襲撃に耐えうる塔を作るにはどうすればよいのでしょう?1870年代、灯台建築家ピエール・ノワール(Pierres Noires)は灯台を建設中にこう考えました。中世の要塞の構造から着想を得て、既存の灯台の基礎の直径を2倍にすることを思いつきました。また、その数十年後、濃霧の中にあっても視認性を向上するために、灯台は赤く塗装されました。

Emmanuel Berthier
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クロゾン半島(Crozon)の岬には、19世紀半ばに建設された家付きのトゥランゲ灯台(Toulinguet)があります。日の沈む夕焼けを眺めるのに、また浜辺でくつろぐ灰色アザラシを探して散策するのには最高の場所です。

by Brunel Florence

France.fr編集コーディネーター

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