ナンシーはドイツやスイスにほど近いフランス東部に位置しており、パリとストラスブールの間、ロレーヌ地方の中心にある主要都市で、人口は26万人ほどです。1983年にユネスコの世界遺産に登録されたスタニスラス広場が有名で、アールヌーヴォーの特別遺産により多くの日本人観光客を引き付けています。カルチャーや植物の愛好家にとっても魅力ある旅の目的地です。
1. アールヌーヴォーの町 マジョレルの家、もうすぐ一般公開
ナンシーに残る遺産のとっておきの切り札、アールヌーヴォー。代表的な建築は、町の中心にある銀行街、有名なブラッスリー、レクセルシオール、商業・工業会議所。町の美観地区にある美しい住居、中でもソリュプト地区にあるマジョレルの家は必見です。
次の旅行はナンシーで決まり!
アールヌーヴォーの代表的作品として知られる、芸術家ルイ・マジョレルのためにアンリ・ソヴァージュが建築した邸宅、マジョレルの家は、2016年から3年の月日をかけて外観、内観ともリノベーションされ、一般公開が再開されます。 (2020年2月19日~。水曜~日曜、午前中は団体客のみ)
マジョレルの家の近くにあるナンシー派美術館も、アールヌーヴォーに特化しためずらしい美術館で、ルイ・マジョレル、ヴィクトール・プルヴェ、ジャック・グルベル、そしてエミール・ガレのような工業芸術家の才能をたっぷりと楽しめます。家具師、陶芸家、ガラス細工の巨匠として有名なガレは、日本文化に強く影響を受け、3年間植物学を学びにナンシーに来ていた日本人留学生、高島北海のおかげで世に知られるようになりました。
スタニスラス広場にあるナンシー美術館に展示されている、ドームのガラス細工コレクションも忘れてはなりません。エミール・ガレと北海の友情のおかげで、日本文化はナンシー派美術に多大な影響を与えました。
観光局のおすすめは、徒歩による観光と、ナンシー派美術館、ドームが展示されているナンシー美術館、どちらにも行けるツアーバスでの観光です。アールヌーヴォーは滞在中、大きなテーマとなり、スタニスラス広場やレトロな町並みを観光するのにも忘れてはならないポイントです。
2.庭園
ナンシーでアールヌーヴォーがこんなにも発展したのは、植物の伝統と町の園芸のおかげです。エミール・ガレも植物に夢中でした。
10分弱で行き来できる公園や庭園、散歩道にある緑地は300ヘクタールの広さに達します。一番の目玉はスタニスラス広場から数十メートル先にある、広さ23ヘクタールのペピニエール公園です。1万2千種類の植物があるジャン=マリ・ペルト植物公園も見どころで、まさしく植物博物館です。
毎年10月には、スタニスラス広場に期間限定の特別庭園が設置されます。ヨーロッパで最も美しい場所に草木が舞い降ります。
3.美食との出会い
ナンシーには特有のお菓子がたくさんあることをご存知ですか? マカロン、ベルガモット、焼き菓子のババ、サン・テプヴル、マドレーヌ、ミラベルを使ったお菓子など。もちろんこの地方はキッシュロレーヌとクラフトビールでも有名です。 グルメの宝庫を堪能していただくために、観光局ではいろいろなプログラムをご紹介しています。キッシュロレーヌをシェフに習って作ったり、豪華な装飾で知られるブラッスリー、レクセルシオールでスペシャリテを味わいながらアールヌーヴォーを堪能したり、スペシャリテの調理のデモンストレーションに参加したり。もちろん味見もo.k. !
4.2020年 新企画
- アールヌーヴォー建築の代表作、芸術家ルイ・マジョレルのために建てられた“マジョレルの家”がリノベーションを終え公開されます。 (2020年2月15日~。水曜日~日曜日、午前は団体向け、午後は個人向け)
- スタニスラス広場・光のスペクタクル (6月半ば~9月半ばの毎日)
- スタニスラス広場に期間限定の特別庭園 (2020年10月)
- 聖二コラ祭(2020年11月20日~2021年1月3日)
- リノベーション中の4つ星ホテル・ベストウェスタンクリスタルは2021年に営業を再開、58から81部屋に増え、バーラウンジ、スパ、屋上のテラスも併設されます。
ナンシーがおすすめ、なぜって?
- TGVでパリから1時間半、ストラスブールへは1時間15分。ドイツやスイスもすぐそば!
- 町が誇るユネスコの世界遺産は世界でも最も美しい場所のひとつ。ロンリープラネットによると4番目!?
- アールヌーヴォーの首都、そしてエミール・ガレの町
- グランホテル・デゥラレーヌやホテル・ベストウェスタンクリスタルなど、近代化を遂げる美しいホテルがたくさん!
- 宿泊先、レストランの他にも、日本語ガイド付きプティトランツアーなど、ナンシー観光局はあなたの滞在を充実させるべくお手伝いいたします。
ホームページはここから↓ https://www.nancy-tourisme.fr/en/ 英語、フランス語。 日本語バージョンは2020年5月~
by France.fr
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