ボルドーの新しい4つ星ホテル Konti でレトロな夜を

インスピレーション

ボルドーエンターテイメントとナイトライフ

ボルドーの「オテル・コンティ」モンテスキュー・スイート
© Hôtel Konti by HappyCulture - ボルドーの「オテル・コンティ」モンテスキュー・スイート

この記事は 0 分で読めます2020年1月11日に公開

「コック・ドール(Coq d’or)」、次いで「コンチネンタル(Continental)」、そして「ル・コンティ(le Konti)」……とは、ベルエポックの時代にボルドーの人びとの心をときめかせたブラッスリーの変遷の歴史。そのブラッスリーは、居心地のよい4つ星の高級ホテルに改装されて今に至ります。個性的に、アットホームに、とびきり魅力的にスタイルを一新しました。

ホテルの外壁の歴史

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

オテル・コンティの外壁には歴史があります。装飾家のオスカー・リュシアン(Oscar Lucien)は、かつてのブルジョワ邸宅の意匠を再現した外壁にすることを思いつきました。大理石、そして鏡面の謎めいた反射を効果的に用いた外壁です。また、かつて人々が郵便物を受け取りにやってきた通信室は、親しいおしゃべりが弾む居心地のよい居間へと生まれ変わりました。

ヴィンテージなしつらえとシネ織物

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

スイートルームを含め51ある部屋は、いずれもシネ織物(17世紀にアジアからフランスに渡り、宮廷衣装にも用いられたシルクの絣織)を使った家具やオブジェなどヴィンテージシックな調度類を備えています。その織り目、図柄には、ホテルが経てきたいくつもの時代が刻まれているのです。

素材礼賛

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

内装に取り入れらたさまざまな素材から一つだけお気に入りを選ぼうとしたってとうてい無理な話!レザー、ラタン、ベルベット、ガラス、木材に真鍮……上質なそれらの素材がいずれもふんだんに用いられ、この一風変わった個性を持つエレガントなホテルの落ち着いた佇まいを作り上げているのです。

ガラス天井

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

建築当初から備わっている要素が、いまでもどれだけ見事な姿を誇っていることか。それについては、朝食を食べる部屋で答えを知ることができます。かつては舞踏会が行なわれていたこの部屋の上部には、年代物の装飾、歴史あるステンドグラスとガラス天井が施され、意匠を凝らした雰囲気ある空間はサンルームのような雰囲気をたたえます。緑、灰色、そして青磁の繊細なトーンで各所が塗り分けられています。

黄金の遺産

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

緑青を帯びた金色のエントランスホールは、ホテル・コンティがかつて「コック・ドール(黄金の雄鶏)」の名で呼ばれていたことにオマージュを捧げたもの。当時はボルドーっ子たちがこぞって観劇後にブラッスリーに押し寄せたものでした……。今や金色でたおやかに飾られたフロント周りは、珍しい品々が展示された図書ラウンジとしても人々の目を楽しませています。

レトロなバスルーム

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

レトロなお風呂で温まるのはいかがでしょう? バスルームに足を踏み入れれば、そこにはブラックのタイル、アール・デコ調の丸いランプに乳白色の大理石が施されています……。1930年代のダンディに、あるいはファムファタールになった気分になれる、とっておきの装飾をお楽しみください。

ボルドーの街を見下ろして

Hôtel Konti by HappyCulture
© Hôtel Konti by HappyCulture

ハッピーカルチャー(HappyCulture)が手がけるネオ・クラシック様式のホテル、「オテル・コンティ」はボルドーの黄金の三角地帯(Triangle d’or)と呼ばれる歴史的建造物やモニュメントが集中した地区に位置し、グランゾム広場(place des Grands Hommes)から目と鼻の先にあります!6階のスイートルーム「スカイ(Sky)」からは、ガロンヌ川にかかるいくつも橋を見渡す壮大なパノラマが広がります。足を運んでいただければ、ホテルがさまざまな時代の架け橋となってきたことに納得することでしょう。

by アンヌ=クレール・ドゥロルム

旅行ジャーナリスト

あわせて読みたい