フランスにおける新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の対応について

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フランスにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について
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この記事は 0 分で読めます2020年3月9日に公開, 2021年7月20日に更新

推奨事項、衛生対策、移動につきましては、フランス政府の勧告をご参照ください。

フランスの領域内でとられている措置に関し、リアルタイムで更新された勧告につきましては、政府の新型コロナウィルス情報(フランス語)をご参照ください。

フランスの領域内で実施されている措置

2021年6月30日から、フランスの領域内で以下の措置が取られています。

  • 1000人以上が集まる屋内外でのイベントでは衛生パス(パス・サニテール)(外部リンク)を提示
  • 一般大衆の受け入れ施設(映画館、美術館・博物館、商業施設など)の上限人数の撤廃(地域の衛生状況による)
  • 屋外でのスポーツ大会は、アマチュア参加者2500人まで。1000人を超える場合は衛生パスを提示

ピレネー=オリアンタル県では、屋外の公共スペースでのマスク装着が、7月17日から再び義務となりました。この措置はビーチと自然の広いスペースでは適用されません。また県内のバー、レストラン、ビーチの施設は23時に閉まります。

7月21日から、衛生パスの対象が50人を超える人が集まる全ての娯楽施設と文化施設に拡大されます。このパスは12歳以上の全ての人々に要求されますが、12歳から18歳の未成年者は8月30日まで免除となります。

2021年8月初めには、衛生パスがカフェ、レストラン、ショッピングセンター、病院、高齢者施設、医療福祉施設、飛行機・船・列車による長距離旅行に拡大されます。12歳以上の人々が対象ですが、12歳から18歳の未成年者は8月30日まで免除となります。

その他の施設等も、感染状況に応じて必要とされればこのリストに加えられる可能性があります。

6月30日から立ち見のコンサートとフェスティバルが再開し、7月9日にはディスコも、特別の衛生基準(外部リンク)に従って再オープンしました。

その他の措置と制限について

10人以上が同時に集まる集会、会合、公道での活動は禁止されています。

公道での飲酒は禁止されています。

フランス全領域内における閉鎖された公共の場所(会社、商店など)と公共交通機関では、11歳以上の全ての人々(学校では6歳から)のマスク装着が義務です。

衛生状況の改善により、屋外でのマスク装着義務は例外(大人数での結集、行列、市場、競技場など)を除き、6月17日に解除されました。フランスにおけるCovid-19の発生状況を示した地図と更新データについては、政府のサイトからご覧いただけます。

該当する場所でマスクを装着しない場合、135ユーロの罰金が課され、違反を繰り返した場合には最大3750ユーロの罰金となります。

公共交通機関の利用時はマスク装着が義務です。同伴でない乗客同士(一緒に行動する団体客は除く)の間でできるだけ距離をとるようにしなければなりません。詳細はフランス国鉄パリ地下鉄公団のサイトをご覧ください。

タクシーと運転手付き観光車(VTC)乗車時は、マスク装着が義務です。

Covid-19に関する‘よくある質問’の政府のサイト

コルシカ島を目的地とする渡航について

コルシカ島を目的地とする渡航には、独自の対策がとられています。

7月1日より、フランス本土からコルシカ島へ渡航を希望する11歳以上の全ての人々は、以下の書類を携帯していなければなりません。

(次の3点のうちいずれか1点)

  • 出発前72時間以内のPCR検査の結果または48時間以内の抗原検査の結果。抗原検査については、‘SARS-CoV-2’のプロテインNを検出し得る検査のみ有効。オートテスト(鼻腔内ぬぐい液による自己診断テスト)は、渡航のための検査としては認められない。 または
  • ワクチン接種証明書(必要な全行程終了のもの) または
  • コロナ罹患からの回復証明書。この証明書は、渡航前15日以上6か月以内に実施したRT-PCR検査または抗原検査(症状を申告した際に実施した検査の結果)で陽性の結果を含む。

および

更に詳しい情報につきましては、コルシカ地方保健局Agence Régionale de Santé Corseのサイトをご覧くだい。

海外領土・県について

海外領土・県では、独自の対応がなされています。

7月18日から、ワクチン未接種者のギアナ、レユニオン島、マイヨットを目的地とする渡航については、ワクチン接種済みの成人に同行する未成年者を除き、出発地に関わらず真にやむを得ない理由がある場合に限る、との制約を受けます。2021年7月21日の午前0時より、この措置はマルティニークでも実施されます。

現在ギアナ、マルティニック、サン=マルタン島、レユニオン島、マイヨット、ワリス=エ=フトゥナでは、夜間外出禁止令が発令されています。

海外領土・県を目的地とする航空便については、フランス本土もしくは外国(「緑色」または「オレンジ色」の国)からの搭乗者に対して、搭乗前72時間以内のPCR検査もしくは48時間以内の抗原検査が引き続き義務となっています。「赤色」の国からの搭乗者は、48時間以内のPCR検査または抗原検査の結果を所持していなければなりません。

海外領土・県におけるフライトについて:現地の疫学状況に鑑み、知事は領域内発着のフライト利用者に、真にやむを得ない理由の制約を課すことができます。その際、証明書類は航空会社もしくは国境警察によりチェックされます。

国際線のフライトについて:中央政府の代表または管轄当局により、現地で決定される制限があります。

また海外領土・県省は、海外領土・県への渡航を希望する人に対し、Covid-19感染症対策のための現地における制限について、海外県庁または海外自治政府のサイトで事前に確認するよう勧めています。

フランス領ポリネシアを目的地とする渡航について:

6月9日から、タヒチとその島々はフランス本土からの渡航者の入域を再開しています。フランス領ポリネシアとフランス本土との間の渡航における真にやむを得ない理由の制約は、ワクチン接種者については解除されました。国境制限措置の緩和に関する国レベルの法令により、入域と滞在の条件は変更となります。

新しい基準に関する更なる詳しい情報につきましては、タヒチ観光局Tahiti Tourismeのサイトをご覧ください。

ギアナからの入国者について:

ギアナからフランス本土への渡航者は、72時間以内のPCR検査で陰性の結果または48時間以内の抗原検査で陰性の結果が必要で、到着時に抗原検査を受けなければなりません。ワクチン接種済みの渡航者は、到着から7日間の自主隔離を行い、ワクチン未接種の渡航者は、14日間の監視付き強制隔離の対象となります。さらにギアナからアンティル諸島に向かう経路では、到着時に必ず抗原検査が行われます。

アンティル諸島からの渡航者について

6月9日より、ワクチン未接種者のアンティル諸島からの渡航者は、フランス本土到着時から7日間の自主隔離を行わなければなりません。

国をまたぐ移動について

6月9日から、フランスと諸外国間における渡航者の往来が再開されます。ただしその態様は、各国の衛生状況と渡航者のワクチン接種状況に応じて異なります。衛生上の指標に基づき、各国を分類したリストが作成されています。この分類リスト(政府のサイトでご覧いただけます)は、各国の感染状況の推移に応じて変更される可能性があります。

7月17日から、緑色、オレンジ色、赤色に分類された国々からのワクチン接種済みの全ての人々は、制約なくフランスに入国できるようになりました。

  • 「緑色」の国:ウイルスの活発な広がりがなく、懸念される変異株が見られない。EU加盟国、アンドラ、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、ノルウェー、サン=マリノ、スイス、ヴァチカン。さらに以下の国も追加される。アルバニア、サウジアラビア、オーストラリア、ボスニア、ブルネイ、カナダ、韓国、アメリカ合衆国、香港、イスラエル、日本、コソボ、レバノン、北マケドニア、モンテネグロ、ニュージーランド、セルビア、シンガポール、台湾、ヴァヌアツ。緑色リストの国のうちスペイン、ポルトガル、キプロス、オランダ、ギリシャに関しては、7月17日より欧州域内において監視下に置かれている。緑色の国からのワクチン接種済みの渡航者は、PCR検査を受けずにフランス領域内に入域できる。ワクチン未接種の渡航者(12歳以上)は、72時間以内(監視下のスペイン、ポルトガル、キプロス、オランダ、ギリシャは24時間以内)のPCR検査または抗原検査で陰性の結果の提示が必要。12歳未満の子供は検査を免除される。

  • 「オレンジ色」の国:ウイルスの活発な広がりがある程度制御されており、懸念される変異株の拡散がない。「緑色」と「赤色」以外の全ての国。「オレンジ色」の国からのワクチン接種済みの渡航者は、PCR検査を受けずにフランス領域内に入域できる。ワクチン未接種の渡航者は、真にやむを得ない理由があることを証明するとともに、出発前72時間以内に実施されたRT-PCR検査で陰性の結果または48時間以内に実施された抗原検査で陰性の結果(イギリスからの渡航者は24時間以内のPCR検査または抗原検査で陰性の結果)の提示が必要。12歳未満の子供は検査を免除される。入国に際して、ランダムに到着時の検査が行われる。最後に、渡航者は到着後7日間の自主隔離が必要。

  • 「赤色」の国:ウイルスの活発な広がりと、懸念される変異株が存在する。アフガニスタン、南アフリカ、アルゼンチン、バングラデシュ、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンピア、コスタリカ、キューバ、インド、インドネシア、モルジブ、モザンビーク、ナミビア、ネパール、オマーン、パキスタン、パラグアイ、コンゴ民主共和国、ロシア、セーシェル、スリランカ、スリナム、チュニジア、ウルグアイ、ザンビア。「赤色」の国からのワクチン接種済みの渡航者は、PCR検査を受けずにフランス領域内に入域できる。ワクチン未接種の渡航者は、真にやむを得ない理由があることを証明するとともに、出発前48時間以内に実施されたRT-PCR検査または抗原検査で陰性の結果の提示が必要。さらに到着時に抗原検査と、到着後10日間の自主隔離を行わなければならない。自主隔離は当局により遵守状況が確認される。

国の分類とアクセス方法の詳細につきましては、政府のサイトをご覧ください。

欧州域外の国からの入国者と、欧州域外の国を目的地とする出国者について:

EU加盟国内の渡航に関して、移動の理由を証明する必要は現在ありませんが、予め検査を受ける義務があります。

スペイン、ポルトガル、キプロス、オランダ、ギリシャは、7月17日より欧州域内において監視下に置かれており、ワクチン未接種の人は出発前24時間以内(他の緑色リストの国は72時間以内)の検査が必要です。

7月1日より、衛生パスがヨーロッパ全域で統一されています。

検査、ワクチン、コロナ罹患からの回復といった全経歴が、「EUデジタルコロナ証明書」と呼ばれる共通パスに集約されます。 ヨーロッパの渡航者は、証明書の記入言語の如何に関わらず、国境警察もしくは航空会社に証明書のQRコードを提示すればよくなりました。緑または赤の標示ランプにより、ヨーロッパの渡航者のフランス領域内への入域可否が示されます。またこのパスは、紙バージョンでの提示も可能です。

さらに各国は、必要かつ状況に見合ったものであれば、追加的な衛生措置(例えば検査や検疫など)を講じることができることとなっています。

フランスで承認されているワクチンについて

フランスで承認されているワクチンは、ヨーロッパ医薬品庁Agence européenne du médicament (EMA)により許可されたファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンと、フランス当局がこれらと同等と認めたワクチンです。この後者のカテゴリーで、7月18日からはコビシールドCovishieldのワクチンもフランスで承認されます。

ワクチン接種証明は、必要な全行程を終了していなければ有効ではありません。それは以下の通りです

  • 2回接種型ワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、コビシールド)は、2回目の接種から2週間後
  • 1回接種型ワクチン(ジョンソン&ジョンソン)は、接種から4週間後
  • 新型コロナウイルス感染症の罹患者は、ワクチン接種(必要な摂取回数は1回のみ)から2週間後

出発元の国に応じた国境における衛生検査の補足的情報につきましては、フランス内務省のサイトをご覧ください。

より正確な情報につきましては、各県または地方自治体のサイトをご覧ください。

更なる詳しい情報につきましては、欧州・外務省のサイトをご覧ください。

コロナウィルスの拡散を抑制するために守るべき‘’防護的動作‘とはどのようなものですか?

あなたとあなたの身近な人々の健康を維持するために、簡単にできる行動があります。

  • ひんぱんに手を洗う。
  • 咳やくしゃみをする際はひじで口元や鼻を覆う。
  • 一度使用したティッシュペーパーは捨てる。
  • 握手をせずに挨拶し、抱擁は避ける。
  • 具合が悪い時はマスクを装着する。】
  • 閉じられた公共の場所、公共交通機関、タクシー、運転手付き観光車、商業施設、各県知事により現地の感染状況に応じて必要と判断された場所では、マスクを装着する。

フランスにおける新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の対応について - #1

by   France.fr編集部

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