ル・アーヴル Le Havre

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Ludovic Maisant - OTAH
© Ludovic Maisant - OTAH

この記事は 0 分で読めます2010年1月1日に公開

コンクリートの詩人、オーギュスト・ペレ

第二次世界大戦中ノルマンディー上陸作戦を契機に砲撃と空爆によって、街の8割が破壊され8万人の市民が住居を失ったル・アーブル。町として完全な機能を取り戻すまでに20年の歳月を要しました。復興・再建の中心的役割を担ったのは、建築家オーギュスト・ペレです。

すでに20世紀初頭に、シャン・ゼリゼ劇場の改築にコンクリートという前衛的な素材を使用して議論を醸したペレは「コンクリートの詩人」と呼ばれていました。

ル・アーヴルの133ヘクタールに上る再開発地域を、コンクリートで斬新かつ機能的な街並みに蘇らせました。現在、町の中心に燦然と110メートル高さでそびえたつサン・ジョセフ教会の八角形の塔は、いわば町の復興の象徴です。

1951年に建築がはじまり1957年に竣工したサン・ジョセフ教会は、20世紀建築の傑作のひとつです。中に入ると、12,768枚もの色鮮やかなステンドグラスが、コンクリートを明るく照らしています。2005年、ユネスコは「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」として市の中心部を世界遺産リストに登録しました。

ル・アーブルは、ユネスコの世界遺産であるだけでなく、印象派発祥の地であり、クルージング港であり、海水浴場でもあり、ノルマンディー地方の中心という理想的な立地条件と相まって、新たな観光地として人々の注目を浴びています。

ル・アーブルに滞在すれば、活気あふれる野心的な町を見学できると同時に、オンフルールやエトルタ、ルーアン、ジベルニーなどの周辺の観光地にも簡単にアクセスできます。ル・アーブルは、パリ大都市圏の膝元にある海辺の近代的な大都会です。二―メイヤーやヌーヴェルなどの建築家がペレの後をつぎ、そのリアリズムは目を見張るほどです。海辺の文化都市ル・アーブルは、その魅力で、訪れる者を虜にします。

by France.fr

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