Netflix『Lupin/ルパン』の舞台となったフランスのロケ地 7選

文化・遺産

Omar Sy, protagonista de la serie Lupin
© Emmanuel Guimier / Netflix

この記事は 0 分で読めます2021年2月16日に公開, 2024年1月3日に更新

Netflixドラマ「Lupin/ルパン」は、その巧みなストーリーと豪華なキャスト陣により大好評を博しました。私たちのように、もしあなたがこのシリーズを一気見していたのであれば、パリやノルマンディーの素晴らしいロケーションをぜひ実際に訪れたいと思ったことでしょう。これらの場所で撮影されたシーンは忘れがたく、主人公の様々な側面を教えてくれます。それらの名所は、あなたの次回のフランス旅行の「行きたい場所リスト」に載ること間違いなしです!

ルーヴル美術館

このドラマシリーズはかの名高いルーヴル美術館から始まります。ガラスのピラミッドから、内部を概観します。向かうのはドゥノン翼です。そこではガラス張りの天井から射す光が、壁に展示されているイタリアルネサンス期の絵画を照らしています。ルーヴル美術館のシーンは、私たちが謎めいた男アサン・ディオプを最初に目にするシーンでもあります。彼は最初はルーヴルの素晴らしい美術品に驚いている管理人に変装していますが、数シーン後には、王妃の首飾りを盗もうとする怪盗紳士として姿を現します。ここでは、私たちはまだ彼が物語におけるヒーローなのか悪役なのかわからないままです。
ルーブル美術館の見学が楽しくなる豆知識7選

サン・マルタン門

美術館を一通り見た後は、とあるレストランへと向かいます。サン・マルタン門を背景としたその場所では、アサンが別居中の妻と会います。この凱旋門はパリの中でも最も素晴らしいものの一つであり、ルイ14世によってその勝利の記念に建設を命じられました。光の都パリを次に訪れる際は、この記念碑を訪れ、レリーフをじっくりとご覧ください。このシーンでのアサンは、怪盗紳士らしい盗みの天才としての華やかさはなく、お茶を楽しむスウェット姿の男性として登場します。

ニシム・ド・カモンド美術館

アサンの過去、すなわちその父親との関係や、ペレグリニ家との関係は、シリーズを通してみられる一連のフラッシュバックによって語られています。そんな印象的なシーンの一つの舞台が、ペレグリニ家の邸宅として登場するニシム・ド・カモンド美術館です。カメラが邸宅内を映すと、18世紀の家具や美術品が置かれた美しき本来の邸宅の姿に魅了されます。そこでは歴史的な肖像画と一家の図書室を見ることができます。アサンの父親はこの図書館で、息子への誕生日プレゼントとして怪盗紳士、アルセーヌ・ルパンの本を手に入れるのです。

リュクサンブール公園

第二話において最も記憶に残るシーンの舞台は、リュクサンブール公園です。このシーンでは上空から、芝生、砂利が敷かれた歩道、大きな池そして宮殿が映されます。テラスや、屋内、屋外の席を備えたこの広大なスペースでは都会の喧騒を忘れることができます。ここで最も目を惹くシーンは、子どもたちがヨットのおもちゃで遊んでいる八角形の池で、アサンがペレグリニ家の娘と会うところです。このシーンは、普段パリジャンたちが過ごす公園での休暇をもとにしたものです。またリュクサンブール公園では、アサンは、最大限にその魅力、機転、そしてカモフラージュを利用し、配達員に変装して警察を撒きます。

ポン・デ・ザール(芸術橋)

ドラマの中では珍しく、ポン・デ・ザールを渡る際のアサンとその息子ラウールのやり取りでは、彼のやさしさを見ることができます。美しいパリの街並みを望むこの橋は、カップルに人気の待ち合わせ場所です。市内にある多くの美術館、カフェ、そしてモニュメントはこのポン・デ・ザールから徒歩圏内にあります。パリを訪れる際はぜひとも、シュリー橋からアレクサンドル3世橋にかけてのセーヌ川沿いを散策してください。ここを舞台とするシーンの一つでは、アサンは息子にアルセーヌ・ルパンの本を渡す際に、自らのルパン愛を語ります。そして息子も父親同様に、後にルパンへと惹かれていきます。

サン・トゥアンの蚤の市

ドラマを通して、いくつかのシーンの舞台となるのが蚤の市です。ここではアサンの親友バンジャマン・フェレルがアンティークのショールームを開いています。この蚤の市は、面積20エーカーを誇る世界最大のアンティーク市であり、パリの北部に位置しています。装飾家具、アンティークのおもちゃ、絵画、ビンテージものの衣類などが売られており、アンティーク好きや、掘り出し物好きな人たちにはたまらない市場です。あるシーンでは、バンジャマンの小さな店の内部を見ることができます。その最初の売り物はインペリアル・イースターエッグや、アサンがある老婦人のご機嫌を取り手に入れた貴重な品々でした。

エトルタ

アサンとその家族は、アルセーヌ・ルパンのお祭りに参加するため、エトルタを訪れます。エトルタはノルマンディーの海岸にある素敵な海沿いの街で、目を引く崖でよく知られています。ファーストシーズンのエンディングはここの崖、ファレーズ・ダヴァルが舞台です。一家は急な歩道を下り、小石の敷かれたビーチへと散策しに行きます。海に突き出た自然のアーチと、波の中から顔を出している白くとがった岩の景色は圧巻です。アサンは自身の家族のことを心配し、ペレグリニの手下から守りたいと思っています。エンディングは心痛むものですが、エトルタの崖の下に立つアサンが実に家族思いの男であるとわかります。

by HEGDE Ronak

あわせて読みたい