2024年パリオリンピックが近づいています!観戦チケットの確保がお済みであれば、フランス旅行の実務的な情報を調べる時期かもしれません。フランス国内の16都市で行われるオリンピック競技の会場へ、カーボンフットプリントを最小限に抑えながら移動するための方法をご紹介します。
パリ
パリでは、ベルシー・アリーナ、ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ、コンコルド広場、アレクサンドル三世橋、トロカデロ、パルク・デ・プランスなど、さまざまな場所に15以上のオリンピック競技場と11以上のパラリンピック競技場が設けられます。公共交通機関を利用することが推奨されており、メトロまたはRERで全ての競技場にアクセスできます。Île-de-France mobilitésのウェブサイト(英語)のルート検索もご活用ください。
また、徒歩や自転車での移動も良いでしょう。たとえば、エッフェル塔からアレクサンドル三世橋までは徒歩18分、自転車で7分で行けます。パリではVélib’という自転車シェアリングサービスが広く利用可能です。
パリ近郊
サン・カンタン・イブリーヌ周辺
BMXや自転車の愛好家は、サン・カンタン・イブリーヌに競技を観戦しに行くことが多いでしょう。パリからは、近郊列車またはRER(RER C、パリのモンパルナス駅からのN線、ラ・デファンス駅からのU線)でアクセスできます。そして、競技場(BMXスタジアム、エランクールの丘、国立ゴルフ場)へは専用のシャトルバスが運行されます。
ヴェルサイユ
パリからも、RERまたは近郊電車でヴェルサイユにアクセスできます(RER C、パリのモンパルナス駅からのN線、ラ・デファンス駅からのU線でヴェルサイユ・シャンティエ駅Versailles Chantiersへ到着。パリのサン=ラザール駅からのL線でヴェルサイユ リヴ ドロワ駅Versailles Rive Droiteへの到着)。到着駅に応じて、馬術競技の会場への専用シャトルバスが運行されます。
コロンブ
ホッケー競技は、パリの北西コロンブにあるイヴ・デュ・マノワールスタジアムで行われます。競技場はル・スタッド駅Le Stade(パリのサン=ラザール駅からJ線)から直接アクセスできます。コロンブはパリに近く、自転車好きならばVélib’で行くこともできますよ!
ナンテ―ル
ナンテ―ルのパリ・ラ・デファンス・アリーナはオリンピックの水泳競技会場として使用されます。パリからはRER Aでラ・デファンス・グランダルシュ駅La Défense Grande Archeまたはナンテール・プレフェクチュール駅Nanterre Préfectureまで行きます。ラ・デファンス・グランダルシュ駅までの場合、列車(L線、U線)、メトロ(1号線)、またはトラムウェイT2線を選択することもできます。現地ではバスでの移動ができ、またVélib’ステーションもあります。
サン・ドニ
サン・ドニのスタッド・ド・フランスに行くには、公共交通機関を使うならばサン・ドニ駅(RER D)、ラ・プレーヌ・スタッド・ド・フランス駅La Plaine Stade de France(RER B)、およびサン・ドニ・ポルト・ド・パリ駅Saint-Denis Porte de Paris(メトロ13号線)からのアクセスになります。ただし、これらの駅は混雑が予想されるため、2024年6月末に開設されるプレイエル駅Pleyel(メトロ14号線)、フロン・ポピュレール駅Front Populaire(メトロ12号線)またはサン・ドニ駅Saint-Denis(パリの北駅からH線)の利用をお勧めします。これらの駅からは、案内標識の設置された歩行ルートが設けられます。
ル・ブルジェ
ル・ブルジェでのスポーツククライミング競技を観戦するには、RER BまたはトラムウェイT11線)でル・ブルジェ駅Le Bourgetに行きます。
ヴェール・シュル・マルヌ
ヴェール・シュル・マルヌの水泳競技場であるヴェール・シュル・マルヌ・ノーティカル・スタジアムには、ビュシー・サン・ジョルジュ駅Bussy-Saint-Georges(RER A線、競技場へは専用バスシャトルで)またはヴェール・トルシー駅Vaires Torcy(パリの東駅からP線)からアクセスできます。カヌーおよびパラカヌーの会場へは、シェル・グルネー駅Chelles Gournay(RER E線)からの専用シャトルバスでアクセス可能です。
フランス国内
リール
リール近郊ヴィルヌヴ・ダスクのピエール・モーロワスタジアムでは、バスケットボールとハンドボールの競技が行われます。パリから約1時間の電車旅です。現地では、バス、トラムウェイ、2つのメトロ路線で会場までアクセスできます。
マルセイユ
マルセイユのスタッド・ヴェロドロームは、ロン・ポワン・デュ・プラド駅Rond-Point du Prado(M2線)およびサント・マルグリット・ドロメル駅Sainte-Marguerite Dromel(M2線)からアクセス可能です。M2線はマルセイユ・サン・シャルル駅に接続されています。
マルセイユマリーナに行くには、ロン・ポワン・デュ・プラド駅Rond-Point du Prado(M2線)、バス停ラ・プラージュLa Plage(19番線)、およびバス停プラージュ・ルカ・ブランPlage Roucas Blanc(83番線)からのアクセスになります。詳細はマルセイユ観光局のウェブサイトでご確認ください。
ニース
パリからニースまで電車移動をするなら約6時間かかります。到着後は、バス、トラムウェイ、市内自転車シェアリングサービスe-vélobleu(e-ヴェロブルー)など、多くの移動手段があります。また、再生可能エネルギーで動く電動スクーターLignes d’Azurをレンタルすることもできます。
サンテティエンヌ
サンテティエンヌはパリから電車で約3時間。到着後、バスとトラムウェイを組み合わせた公共交通網が利用可能です。自転車シェアリングサービスVélivert(ヴェリヴェール)を利用して自転車で移動することもできます。
詳しくはサンテティエンヌ観光局のウェブサイトをご覧ください。
- サンテティエンヌでの移動について(英語)
- Vélivert公式サイト(フランス語)
ナント
ナントの競技会場は伝説的なボージョワールスタジアムです。パリからは電車で約2時間です。現地では、公共交通機関の公式アプリNaolibがトラム、バス、ナビバス(水上交通機関)、および自転車での移動をサポートしています。
- Naolibについて(英語)
- ナント観光局公式サイト(英語)
シャトールー
射撃競技はシャトールー射撃場で行われます。シャトールーはパリから電車で2時間15分でアクセスできます。現地では、主にバス移動となります。
シャトールー観光局で公式サイト(英語)
ボルドー
ボルドーまではパリから電車で約2時間です。サッカーの試合が行われるヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドーへは、駅や空港からトラムウェイでアクセスできます。オリンピック期間中は、「シテ・デュ・ヴァン」トラムウェイ停留所からの専用シャトルも運行され、また、スタジアムまでの7キロメートルのサイクリングルートも整備されます。
リヨン
リヨンはパリから電車で約2時間です。現地では、4つのメトロ路線、8つのトラム路線、150以上のバス、トロリーバス、シャトル、および2つのケーブルカーが運行されています。デシーヌにあるパルク・オリンピック・リヨンに行くには、リヨン・パール・デュ駅Lyon Part DieuからトラムT3およびT7(ヴォー・アン・ヴラン・ラ・ソワ駅Vaulx en Velin La Soieでの乗り換え)を利用することができます。