フランスはデザート王国。特にペーストで作るデザートを家族全員で味わうときなど、まるでお祭りのよう。フランスの女性ブロガーには、昔ながらの手作り菓子を紹介している方がいます。お子さんたちと一緒に、秘伝のレシピをいくつかキッチンで試してみてください。パン・ペルデュpain perdu、クラフティーclafoutis、ビューニュbugnesに続き、テイク・ザ・パワー_ジュリーのマドレーヌで至福のひと時を!
テイク・ザ・パワー_ジュリーのマドレーヌ
子供たちはみんな、ロレーヌ生まれで貝殻型の、ちょっと丸まったこのミニ・ケーキが大好き。実は我が国の偉大な作家、マルセル・プルーストMarcel Proustもたいそうお気に入りでした。昔ながらのレシピは、失敗のしようがありません(焼き型さえあれば!)し、さまざまなバリエーションが可能です。精力的なインフルエンサーで女性ブロガー、ジュリーが発信する‘テイク・ザ・パワー/美容クッキング’の、オレンジ、カボチャ、チョコレートを使ったバリエーションを作ってみてはいかがでしょう?この若い(未来の)お母さんのマドレーヌは、そのクレープやクラフティーと同様に、ファンタジア満点です。それに、いつもおいしくできますよ。
マドレーヌ36個の材料
- 生の栗カボチャの身200g(又はゆでた栗カボチャの身280g)
- 全卵3個
- お好みの甘味料(以下いずれかを選択): 全糖、ココナッツ又はリュウゼツラン(植物の一種)のシロップ70g ステビア(植物甘味料)又はフルクトース(果糖)35g エリトリトール(糖質甘味料)80g 白樺糖50g
- 小麦粉(T110、半粒粉)200g
- ヘーゼルナッツ油大さじ1杯
- 有機栽培またはワックスをかけていないオレンジ1個
- ベーキングパウダー一袋
- ブラックチョコレート(できればカカオ70%以上のもの)200g
作り方
- 下ごしらえ:栗カボチャの身を立法形に切り、沸騰した湯に約20分いれ、とろけるように柔らかくなるまでゆでる。湯から取り出し、涼しい場所に置いて冷ます。
- サラダボールに冷ました栗カボチャの身を入れてよくかき混ぜ、卵とヘーゼルナッツ油を加えてさらに混ぜる。小麦粉、お好みの甘味料、ベーキングパウダー、オレンジの皮を加え、すべてが均一になるまで混ぜ合わせる。
- 涼しい場所に最低2時間おく。これはオーブンに生地を入れた際の温度差で、あの独特な丸い形のマドレーヌに焼きあげるために必要な作業となる。
- オーブンを240℃に設定し予熱する。
- マドレーヌの型に薄く油を塗り(シリコン型をご使用でない場合)、それぞれに大さじ1杯くらいの生地を入れる(型いっぱいにしないこと)。
- 生地を入れた型をプレートに並べ、数分ほど涼しい場所に置く(オーブンとの温度差を与えるため)。
- 2回に分けてマドレーヌを焼く場合には、1回目のマドレーヌが出来上がるまで2回目の生地は涼しい場所に置いておく。
- 型をオーブンに入れ、丸い形が出来上がってくるのを確認しながら240℃で5分焼いたら、オーブンの温度を180℃に下げる。焼き具合をよく見ながらそのまま約10分待つ。
- マドレーヌに軽く焼き色がついたらオーブンから取り出し、数分待って型から抜く。型を洗いゆすぐ。
チョコレートのシェル(貝殻型)の作り方
- チョコレートを湯煎、または電子レンジで溶かす(電子レンジの場合は中くらいの強さで30秒温め、ボールを取り出してチョコレートをかき混ぜる。チョコレートが完全に溶けるまで、この作業を繰り返す)。
- マドレーヌの型の底にひとつずつ、小さじ一杯の溶かしチョコレートを入れ、型の上部の端に向けてのばす。先に焼きあげたマドレーヌをチョコレートの上に置き、軽く押さえる。
- 涼しい場所に30分ほど置き、チョコレートとマドレーヌをしっかりくっつける。
- 慎重に型から抜いて召し上がれ!
アドバイス:マドレーヌは密封容器(プラスチックは菓子がふやけてしまうので、できれば鉄製が望ましい)に入れて常温で保存し、4日以内にお召し上がりください。
by パスカル・フィリアトル
旅行ジャーナリスト。未知なるフランスをご紹介します。 filliatre.pascale@orange.fr