大晦日の年越しのお祝いに、何をするかもう決めましたか? まだなら、フランスに旅立って、お好きな都市を訪れてみてください。街選びのお手伝いに、パリ、マルセイユ、ボルドー、ストラスブール、リヨン、ナントで、とっておきの眺めを楽しめる6つの年越しイベントをご紹介します。街の上や水辺から新しい視点で街を眺め、新年を迎えましょう。驚きの体験が待っているはずです。
リヨンのヴィラ・フロランティーヌ
リヨンのフルヴィエールの丘の近くに位置するヴィラ・フロランティーヌVilla Florentine では特別な年越しパーティが用意されています。ルネサンス時代に修道院として使われていた建物は街の高台にあり、公園や市街地を見下ろす遮るもののない眺望を楽しむことができます。レストランはミシュラン星つきのレ・テラス・ド・リヨンLes terrasses de Lyon。ゆったりとテーブルにつけば、最高級食材を用いたお料理に舌鼓を打ちながら、リヨンの街のすばらしい眺めを楽しむことができます。
もとは病院の建物だったマルセイユのインターコンチネンタルホテル
豪華で落ち着いていて、うっとりさせられる。これが、マルセイユのインターコンチネンタル ホテルが提案する新年のパーティのキーワードです。ミシュランの星つきレストラン、アルシヨンAlcyoneの洗練された雰囲気やノートルダム・ド・ラ・ガルド教会を見晴らすスイートルームの静寂の中で、プロヴァンスの恋人たちは忘れられない夜を過ごすことでしょう。ホテルの建物はもともと病院として使われていましたが、近年リノベーションを経て、ホテルとして生まれ変わりました。さらに、もっとにぎやかなパーティのほうがいい方も心配いりません。2階のカピアン・バーCapian Barでは、カクテルやみんなで分けられるスナックメニューを用意して、ライブと元旦の未明まで踊れるDJつきのパーティを開催します。さまざまな楽しみがある、地中海沿岸での忘れられないパーティになるでしょう。
ボルドーの波に乗って
ガロンヌ河をクルーズしながらボルドーの街を発見するのに、年越しのお祝いはぴったりの機会です。レストラン船「ル・シカンブル」Le Sicambreでは、華やかでエレガントで心地よい雰囲気の中、ボルドーの街やボルドー地方の夜景を堪能することができます。壮観なアキテーヌ橋Pont d’Aquitainやグラトキナ城château Grattequinaを眺めながら、ワインや地元産の食材を味わえる最高のクルージングです。忘れられない思い出になることでしょう。
ナントの鳥の巣
高いところでめまいがしてしまう人には、この場所は向いていないかもしれませんが、ナントのブルターニュ・タワーTour de Bretagne 33階にあるル・ニLe Nid(「巣」の意)はブルターニュ地方で、必ず訪れたい場所です。ナント出身のデザイナー、ジャン・ジュリヤンJean Jullienがたまご型の椅子で飾ったユニークな空間です。ここで開かれる年越しパーティがほんとうに特別なものになるのは当然でしょう。地上144mから360度のパノラマで街を見下ろしながら、1990年代から2020年代スタイルの音楽を明け方まで楽しむことができます。新年を迎えるにふさわしい、めまいのするようなすばらしい雰囲気です。
パリのエッフェル塔の上で
パリでは、おごそかで驚くような年越しパーティが多数催されますが、竣工130周年となったこの1年を見事に締めくくるエッフェル塔は必見です。1889年に開催されたパリ万国博覧会のころから、この「鉄の貴婦人」はまったく古びていません。レストラン、ジュール・ヴェルヌJules Verneでは、この機会に、遮るもののないパリの眺めとともに楽しめる特別な美食の夕べを提案しています。竣工100年以上を経たエッフェル塔ですが、今でもトレンドの最先端です。
ストラスブールの魔法のような歴史
メゾン・カメルツェルMaison Kammerzellの特徴的な建築やアルザス料理については今さら説明するまでもないでしょう。ストラスブールで見逃すことのできないこのブラッスリーでは、年越しのお祝いに「ア・ラ・カルト」のイベントを開催します。たくさんの人々とテーブルをかこみ、オーケストラの演奏でダンスをする楽しいお祭り気分のパーティもあれば、落ち着いた雰囲気の中、ろうそくを灯した静かなディナーもあります。でも、どちらにしても、この日、このレストランにいられる幸運な人たちは、ストラスブール大聖堂を眺めながら、美味しいお料理を味わい、魔法のようなひとときを楽しむことができるでしょう。
by シャルロット・シロン