サン・テティエンヌ:ラグビーワールドカップ2023サポーターガイド

スポーツ・アクティビティ

 Valentin Tissot /  Frenchexploreur / Saint-Etienne Tourisme et Congrès
© Valentin Tissot / Frenchexploreur / Saint-Etienne Tourisme et Congrès

この記事は 0 分で読めます2022年8月16日に公開, 2023年6月18日に更新

サン・テティエンヌは、スポーツの街! サッカークラブチーム「ASサンテティエンヌ」はフランススポーツの中でも重要な存在です。 2023年には、ラグビーワールドカップがこの街を席巻! 4試合が スタッド・ジェフロワ・ギシャールで開催されます。 ユネスコの創造都市ネットワーク「デザイン部門」に認定された、革新的な都市にスポットライトを当ててみましょう。

スタジアムその他へは環境にやさしい移動手段で

スタッド・ジョフロワ・ギシャールは町の中心部から近いので、元気なサポーターなら歩いて行くこともできるでしょう。旧市街からは約30分ほどで行くことができます。 他には公共交通機関でも。 バスとトラムはどちらもスタジアムまで通っており、試合がある夜は増便され、とても便利です。 試合開始前のウォーミングアップに、電動アシスト自転車をレンタルし(無料)街中を走るのもよいでしょう。

サン・テティエンヌの公共交通機関
無料の貸し自転車Vélivert

街中で中継観戦…そして第3のハーフタイムを祝う

Valentin Tissot - Frenchexploreur / Saint-Etienne Tourisme Congrès
© Valentin Tissot - Frenchexploreur / Saint-Etienne Tourisme Congrès

普段は地元のサッカークラブチームの勝利に大盛り上がりしている町なら、バーでビール片手に試合を観戦するのは、地元の文化に馴染みたい人には必須です(でもお酒はほどほどに)。

サン・テティエンヌのバーを語るなら、マルティール・ド・ヴァングレMartyrs de Vingré通りは外せません。 この通称「飲兵衛通り」は学生たちを中心に夜遅くまで賑わっています。 そこから数百メートル先のジャン・ジョレスJean Jaurès広場にはバー「シ・ナシオンSix Nations」があります。 ラグビーを思わせる店名とイギリスのパブを彷彿とさせる赤い正面壁、この新しいバーは、ラグビーワールドカップを街中で観戦するには外せないスポットになることでしょう。

シ・ナシオンSix Nations

地元の産品を味わう

Ghislaine Borie / Saint-Etienne Tourisme et Congrès
© Ghislaine Borie / Saint-Etienne Tourisme et Congrès

マゼラ・ビルトキ屋内市場les halles Mazerat-Biltokiは、町の中心部にできたサン・テティエンヌの新しい食のスポット。 創業1872年のこの市場は、今その輝きを取り戻し、再び食や手工芸の商店で賑わっています。 ここに来る人は買出しをし、テラスでカフェを飲み、市場の商品でその場で作られたおいしい料理を食べるのです。 地元名物のラペ・ステファノワーズ(千切りジャガイモのガレット)にサラソン(ヨーグルト状に泡立てた白クリームチーズ)を添えた一品はいかがですか? もし料理をする人なら、1919年創業の老舗コルナンCornandのフレッシュなパスタをお忘れなく。 デザートにはヴァイスのチョコレートを。 こちらはなんと1882年からサン・テティエンヌに出店しています!

美味しく、しかも環境に配慮した食を求めるなら、シテ・デュ・デザイン内の食堂「ファビュルーズ・カンティーヌFabuleuse Cantine」へ。 ここでは周辺地域の売れ残り食材(地元の有機産品に限る)を創作料理に変身させて提供しています。

マゼラ・ビルトキ屋内市場les halles Mazerat-Biltoki - コルナンCornand
ヴァイスのチョコレート

サン・テティエンヌの必見スポットをめぐる

Olivier Ramonteu / F.L.C-ADAGP
© Olivier Ramonteu / F.L.C-ADAGP

サン・テティエンヌは19世紀フランスの産業の中心でしたが、過去の栄光に胡坐をかくことはしませんでした。 独自性、創造性、革新性の町サン・テティエンヌは、ル・コルビュジエの大胆な現代建築を1ヵ所に集めたル・コルビュジエ建築物群Site Le Corbusier を創ったのです。 文化会館としてユネスコに登録された、ヨーロッパで唯一の都市複合施設です。 現代美術館(MAMC)は、ポンピドゥーセンターに次ぐフランス最大の現代美術コレクションを収蔵しています(同館の作品の一部は、2024年1月までシテ・デュ・デザインでの企画展で見ることができます)。 さまざまな用途変換のひとつに「シテ・デュ・デザインCité du Design」があります。 旧武器工場がデザインをテーマにした複合施設となり、有名なサン・テティエンヌアート&デザイン高等専門学校もここに入っています。

現代アートが見たければギャラリー・セッソン・ベネティエールもおすすめです。 1200㎡の展示スペースには絵画のみならず、かなり大掛かりなオブジェも展示されています。 サン・テティエンヌ国際デザインビエンナーレの会場にもなっているシテ・デュ・デザインは、今もなお変貌を続けています。 さらに新しくなった創造と革新の場がその全貌を現すのは2025から2026年、大規模なイベントホール、複数の展示室、ホテル1軒が加わる予定です。

近代現代美術館(MAMC) シテ・デュ・デザインCité du Design:
ギャラリー・セッソン・ベネティエール

サン・テティエンヌ周辺をめぐる

Bestjobers / Saint-Etienne Tourisme et Congrès
© Bestjobers / Saint-Etienne Tourisme et Congrès

観戦の合間に、ピラPilat地方自然公園へ足を延ばしてみませんか。 ハイキングやマウンテンバイク好きにはパラダイスです。 このあたりでは一番標高の高いペルトリ峠Crêt de la Perdrix (1432 m)からはアルプス山脈やの荘厳なパノラマを望めます。 オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方の野生的な自然が好きなら、絵のようなサン・ヴィクトール・シュル・ロワール村Saint-Victor-sur-Loire周辺のロワール峡谷自然保護区域にもぜひ。 9月の穏やかな日には、ロワール川のほとりの砂浜を楽しんだり、ウォータースポーツを楽しんだり、中世の城を見下ろしたりしてみるのはいかがでしょう。

ピラPilat地方自然公園 サン・ヴィクトール・シュル・ロワール村

どこに泊まる

サン・テティエンヌは巨大都市ではないので、歩いて散策できる街の大きさ。 スタジアムにも公共交通機関で行くことができるので、泊まるのは町の中心部がおすすめです。 たとえば最近開業したシティ・ロフト・ホテルCity Loft Hôtelは3つ星のアパートメントホテルで86室あり、マズラ屋内市場や美術工芸館 Musée d’Art et d’Industrie のすぐ近く。ここでは食事も大切で、地元の有機農法の食材が使われています。「発見パックforfait « Découverte »」に含まれる「シティカードCity Card」も便利です。 さらに北へ、スタジアムからさらに近く(徒歩30分)、駅近くのビジネス街に77室の新しい4つ星ホテル「ノボテル」があり、大きな変化を遂げています。 見どころは、200m²のルーフトップ。オープンエアで朝食を楽しむことができます。

シティ・ロフト・ホテルCity Loft Hôtel ノヴォテルNovotel

by Revol-Maurel Caroline

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