山での楽しみ : ピレネーで味わう名産品6選

ピレネー美食とワイン

ピレネーの黒いトム
© Shutterstock - ピレネーの黒いトム

この記事は 0 分で読めます2021年1月5日に公開

ピレネーに滞在中、ボディーラインのキープは容易ではありません!チーズに豚肉加工品やデザートなど、この地方ではあらゆる角度からフランスの美食を称えるのですから!絶対に外せない、この土地の6つの名産品をご紹介しましょう。

ビゴールの黒豚

© REMI GAZEL / Consortium Noir de Bigorre
© © REMI GAZEL / Consortium Noir de Bigorre

ピレネーの有名な豚の品種です。オート・ピレネー県、ジェール県、オート・ガロンヌ県にまたがる土地で自由に放牧されているビゴールの黒豚と、あなたもすでにすれ違ったことがおありかもしれません。餌はドングリ、栗、牧草地の草と、この地方の下草だけです。この体に良い多様な餌が、ビゴールの黒豚のハムに独特の風味を与えます。2015年からAOP(原産地保護呼称)の認証により保護されており、世界で最も知られているピレネーの特産品の一つです。

トム・デ・ピレネーLa tomme des Pyrénées

低温殺菌された牛の乳から作られた、非加熱のハード又はセミハードタイプのこのチーズは、金色か黒色が特徴的な表皮で他のどのチーズとも区別がつき、1996年からIGP(地理的保護表示)の認証を受けていますよ!二つのチーズの間で、心が揺れ動きますか?さあ、躊躇しないで金色のチーズと黒色のチーズを、それぞれ少しずつ味わってくださいね。それがより簡単でしょう!

ガトー・ア・ラ・ブロッシュLe gâteau à la broche

© Hautes-Pyrénées Tourisme Environnement
© © Hautes-Pyrénées Tourisme Environnement

伝統的に結婚式や洗礼式の機会に作られ、見た目は一風変わったこのお祝いのケーキは、ピレネーの郷土菓子の一つです。そのネーミングは、その下準備に由来しています。液体状の生地を流し込んだ円錐形の型を串(ブロッシュ)に刺して回しながら、下から熱を当てて焼きます。固まると、生地がまるで鍾乳石のつららのような突起物のついたリング状になります。科学の授業を思い起こさせるような作り方ではないですか?余談になりますが、オート・ピレネー県のアローArreauにはこのお菓子の組合まであり、毎年7月、ガトー・ア・ラ・ブロッシュ祭りを開催していますよ!来年は是非ご参加くださいね・・。

羊のチーズ、オッソー・イラティOssau-Iraty 

© HPTE NICOLAS THIBAUT
© © HPTE NICOLAS THIBAUT

バスク地方とベアルン地方の間、オート・ピレネー県とピレネー・アトランティック県で作られる、雌羊の乳を原料とする非加熱ハードタイプのこのチーズは、1996年からAOP(原産地保護呼称)の認証を受けています。古代ローマ時代から高い評価を受けている羊のチーズ、オッソー・イラティは、今では世界中に輸出され、年間生産量は4,000トン以上です。みなさまは、きっとこのチーズの大ファンではありませんか?

ベアルン地方のガルビュールgarbure

冬の典型的な料理、ベアルン地方のガルビュールは、ピレネーの田舎料理です。栄養満点で具沢山のこの料理は、野菜(セイヨウネギ、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、カブ、にんにく、青キャベツ、インゲン、トウモロコシ)と、ハムの端切れが材料です。季節によって、また手元にある残り物によってもレシピは変わります。小食の人はあきらめてくださいね!ガルビュールは食いしん坊たちのための、ボリュームたっぷりの料理なのです。

トレボンTrébonsのスイート・オニオン

© Chambre d'Agriculture 65
© © Chambre d'Agriculture 65

ピレネー山脈とアドゥールAdour渓谷の間に位置するビゴールで、18世紀から栽培されているトレボンのスイート・オニオンは、その甘みある風味で有名で、たまらなく魅力的です。細長い白い球根と虹色を帯びた緑の茎が特徴で、他にはない優れた食材です。消化に良いトレボンのスイート・オニオンは、刺激が少なく涙があまり出ないという特徴もあります。うれしいですね!ですから生でも加熱しても簡単に調理できますし、加えて通年、味わうことができます。ピレネーのこの食の名産は、ほとんど姿を消しかけていましたが、ギリギリのところで愛好者たちによって救われました。ああ良かった!

by Pérolle Sandy

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