安全に万全を期して、みなさまがフランスの地方の豊かさを(再)発見できるよう、旅行業関係者たちは適切で、効果的な衛生対策を講じるために努力を惜しみません。その概要を以下にまとめてみました。
フランスにおける衛生状態がこの数週間で格段に改善したことにより、当局は全土においてこの夏、ヴァカンスに出かけることを許可しました。
6月15日から、まだ‘オレンジ’ゾーンのマイヨットとギアナを除くフランス全土が、‘緑’ゾーンになりました。それはとりわけ、6月2日以降、外のテラス席のみ再オープンが許可されていたイル・ド・フランス地方のカフェ、バー、レストランが、物理的な距離を保つ措置と、この業界に適用される衛生マニュアルを遵守した上で、全面的に営業再開したことを意味します。
政府は、全ての人々の安全を確保するための対策や推奨事項を実施している施設が入口に標示することのできる、‘私たちの施設は約束します’と書かれたポスターを発表しました。 ポスターはこのリンクからダウンロードできます。
旅行業関係者により講じられた主な衛生対策
交通機関
フランスの領域内において、もはやいかなる移動の制限もありません。ただし、フランス国鉄SNCFのTGV(新幹線)、TER(地方都市を結ぶ急行列車)、インターシティ(在来線急行列車)に乗車するためには、事前予約とマスクの装着(出発駅から到着駅まで)が義務付けられています。 航空会社についても同様の対策がとられ、空港到着時から機内においても、マスクの装着は必須です。水性アルコールジェルも、駅と空港に無料で配布されます。オルリー空港は、6月26日から商業フライトの運航を再開する予定です。 海外領土・県を旅行する場合、2週間の自己隔離措置が6月21日まで適用されます。この自己隔離措置は、フランスで外出自粛制限解除が第3段階に移行した時点で廃止されます。 エールフランス航空 フランス国鉄 パリ空港公団
宿泊施設
ホテル、ゲストハウス、キャンプ場とその他の集団宿泊施設は今後、全土において制限なく営業できます。これらの宿泊施設は、政府が認可した厳しい衛生マニュアルを実施しています。加えて、例えばアコーホテルがビューローベリタスと共同で展開しているように、いくつかのフランスのホテルチェーンは、衛生対策(消毒、人の出入りと接触の制限、床の標示など)の優れた適用を証明する独自の認証ラベルを定めています。
共同スペースにおけるプレキシガラスの設置、特定の場所に同時にいる人数のカウント、床の標示、定期的な消毒などもまた、みなさまにフランスで安全にヴァカンスをお過ごしいただくことができるよう、キャンプ場やピエール&ヴァカンス、センター・パークスといったグループ会社でとられている追加の衛生対策です。
キャンプ場では、プールが塩素消毒され、スタッフは必要な衛生対策研修を受けていることを、フランス・アウトドア宿泊業連盟は強調しています。水性アルコールジェルとマスクも配布されます。特に、人の出入りが制限されるオープンスペースを自負しています。
最後に子供たちにとって朗報です:6月22日から林間・海浜学校も許可されます。
- ホテル業、カフェ、外食産業に適用される衛生マニュアルはこちら
- アウトドア宿泊業、キャンプ場、レジャーパーク宿泊施設に関する衛生マニュアルはこちら
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ビーチ、湖、水上エリアと水上アクティヴィティー・センター
フランスのビーチは、6月2日から再オープンしています。同様に湖、水上エリア、水上アクティヴィティー・センターへのアクセスも可能です。海でも湖でも、動きを伴わない活動は今のところ引き続き禁止されています。 したがいまして、ジョギング、水泳、パドルやサーフィンはできますが、ビーチにタオルを敷き、じっと日焼けや読書をしていることはできません。 我慢です!以上の規則は、フランスで6月22日~7月13日に実施される外出自粛制限解除・第3段階の時点で変更される可能性があります。
プール
‘緑’ゾーンでは6月2日から、プールとその他の水に関する複合施設の利用が可能となっています。塩素または紫外線による水質処理対策が追加でとられ、オンライン予約が義務です。遊泳スペースの利用は少人数のグループごととなり、ソーシャル・ディスタンス措置が更衣室でもとられます。‘オレンジ’ゾーンの都市では、プールの再開は6月22日から可能です。
店舗とショッピングセンター
多くの店舗は、適切な衛生対策をとって6月2日に再オープンしました:ソーシャル・ディスタンス、マスクの装着、水性アルコールジェル、入場人数制限などです。 ‘オレンジ’ゾーンの県では、7万平方メートル以上の面積を持つショッピングセンターのオープンは、県知事により禁止され得ます。ただし、ショッピングセンター内の小売店舗は再び営業が可能です。
バー、カフェとレストラン
外出自粛制限解除の第2段階で、待ちに待った発表となりました。6月2日、バー、カフェ、レストランが‘緑’ゾーンで再オープンし、‘オレンジ’ゾーンでは、外のテラス席とオープンエアのスペースでのみ、営業再開が許可されました。宅配、テイクアウト、ルームサービスも可能です。厳しい衛生上の規則が、フランス全土に適用されます:1テーブルあたり最大10名まで、テーブルとテーブルの間は1メートルあける、スタッフも客も移動する際はマスク装着が義務、などです。
- ホテル業、カフェ、外食産業に適用される衛生マニュアルはこちら
ホールと劇場
舞台裏の活動は、5月11日からすでに再開していました。アーティストたちはこの日から、それぞれのスペクタクルのリハーサルを各施設で行うことができました。続いて6月2日に、劇場とホールが’緑‘ゾーンで再オープンしました。そこでもマスク着装が義務で、衛生上の安全を確保するためにソーシャル・ディスタンス(観客席は1席ずつ空ける)の対策がとられます。’オレンジ‘ゾーンでは、以上の施設は今のところ引き続きクローズしていますが、同様の措置をとった上で6月22日から再オープンとなる予定です。 情報源:公共サービスのサイトservice.frと政府のサイトGouvernement.fr
フェスティバルとコンサート
この夏のフェスティバルとコンサートは、特別な趣となることでしょう:各イベントは、特に物理的な距離の規則を遵守するため、各回5000人までの人数に限り開催可能となります。フランス音楽・バラエティー・ショーの主な全国組合であるProdissが強調しているように、屋外でのイベントと屋内でのイベントの違いは、さらに明確にしなければなりません。いずれにしても、多くのフェスティバルと集団でのイベントは、秋や2021年シーズンに延期されましたのでご注意ください。再びフランスを訪れる良い機会になりますね! 情報源:公共サービスのサイトservice-public.fr
映画館
映画館は、フランス全土で6月22日から一斉に再オープンすることが決定されました。観客を迎え入れるため、あらゆる予防措置を講ずる時間が必要だったのです。そのため政府とフランス映画連盟は、 遵守すべきマニュアルについて同意しました。こちらからご覧いただけます。 オンライン予約、そしてマスクの装着が大いに推奨されます。家族連れ、または友達同士での観客は、隣合って座ることができますが、それ以外の方々は、1席ずつ空けてお座りいただくことになります。
- 公共サービスの情報サイトInformation service-public.fr
レジャーパーク
ディズニーランド・パリ、パーク・アステリクスやピュイ・ドュ・フが大好きな方々にとって朗報です。‘緑’ゾーンでは、最大5000人までの人数制限と物理的な距離、追加の消毒作業(特に順番待ちの行列において)の措置をとりつつ、6月2日からレジャーパークが正式に再オープンしました。‘オレンジ’ゾーンでは、6月22日までの辛抱となります。 情報源:公共サービスのサイトservice-public.fr
- レジャー、アトラクション・文化活動用スペースに関する衛生上の実用ガイドはこちら
美術館・博物館と建築物
6月2日からフランスの全領域内の全ての美術館・博物館と建築物の再オープンが許可されましたが、同日実際に再オープンしたのはすべてではありません。文化の専門家たちがあらゆる予防策をとることができるように、施設の再開は5月下旬から7月上旬の間で段階的に実施されています。マスクの装着とオンライン予約が義務で、同じ展示室に同時にいる鑑賞者の人数を減らすため、見学ルートが検討されます。 ・再オープンとなった文化施設の所在地図は、文化省のサイトで定期的に更新され、こちらからご覧いただけます。 情報源:文化省
河川クルーズ
河川クルーズ各社も運航を再開します。 フランス可航水路管理機関(VNF)は、‘少人数で’、‘密にならずに呼吸できるスペース’、でヴァカンスを過ごす良い手段だと主張しています。事実、小型船のレンタルは、あらゆる状況において防護的行動とソーシャル・ディスタンスの遵守を続けるために理想的だとも思われます。また船舶は、定期的に消毒もされます。 可航水路のネットワークは、河川、運河をあわせて全長8500キロに及びます。素晴らしい遊び場ですね!
最後に、すでにオープンした文化施設、美術館・博物館、レストラン、その他のレジャースペースの全体像を把握するために、各地の観光案内所がこぞって情報収集しています。どうぞ業界関係者向け特設サイトで情報をご覧ください。
なお念のためですが、Covid-19感染症に伴うフランスの外出自粛制限解除は、3段階で実施されます。
- 第1段階:2020年5月11日~6月1日
- 第2段階:2020年6月2日~21日
- 第3段階:2020年6月22日~7月中旬
by France.fr Rédaction
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