静寂に耳を傾け、美味しいお料理に舌鼓を打ち、驚きで目を見開き―― 冬のジュラ山脈で、五感を通じて幸福を感じてみましょう
驚きで目を見張る
右を見ても左を見ても樅木、そしてその真ん中に、大きな白いマントのような雪原が広がります。 大自然の中をスノーシューでトレッキングすれば、この上ない安らぎを感じること間違いなし。 楽に移動できるので、多くの人が体験でき、スキーを履かなくても冬の自然を楽しむことができます。
ルートとしては、オー・ジュラ地方自然公園を通ってメタビエフとジロンを結ぶ全長117㎞のジュラ山脈横断ルートがあります。 数時間だけハイキングを楽しむもよし、ルートに沿って点在する宿泊施設を利用して数日間のトレッキングをするもよし、思い切り冬のジュラ山脈を堪能してください。
ジュラ地方の雪山をスノーシューでトレッキング(フランス語)
テルマサリナで無重力を体験する
2億年前、ジュラ山脈は海に覆われていました。テルマサリナでは、海が引いた後に残された天然の塩水を利用したトリートメントを行っています。
リラクゼーション・エリアには、塩水のプールもあります。トリートメントやハマムでのマッサージの後には、プールに入って、無重力状態の心地よさを体験しましょう。筋肉をほぐし、ストレスを軽減し、睡眠の質を改善する効果があります。
“La boîte chaude(熱い箱)”モンドールを味わう
このジュラ地方の名物料理の主役は、冬の間オー・ドゥー地方だけで作られるチーズ、“La boîte chaude(ラ・ボワット・ショードゥ=熱い箱)”と言われる、モンドールです。エピセアの樹の皮で作られた丸い箱が目印です。 オーブンに入れて、ジュラ地方のワインを振りかけた後、箱に入れたまま直接いただきます。 ジュラ名物のモルト―のソーセージやオー・ドゥーのハム、牛肉で作るドライサラミのブレジも一緒に味わいましょう。舌鼓をうつ美味しさです。
モンドールのレシピ(フランス語)
“コンテの大聖堂”
かつての軍の要塞をコンテチーズのカーヴにするなんて、大胆な発想です。50年前にそれを思いついたのがチーズ職人のマルセル・プティットです。彼は、標高1100mに位置し、自然の洞窟のような雰囲気があることからまさにコンテの大聖堂となるにふさわしい条件を備えていた建物に、新しい命を吹き込みました。約10万個の丸いチーズが眠る300mの長さのギャラリーを歩けば、コンテのゆっくりとした熟成の秘密や、コンテの製造技術のすべてについて知ることができます。美味しそうな匂いに思わず鼻がぴくぴくしてしまうこと間違いなしです。 マルセル・プティットのコンテチーズ(フランス語)
静寂に耳を傾ける
ここでは、隣人に邪魔される心配は全くありません。ルトール高原のプラン・ドトンヌにあるジャン・ジャックのスノーハウスは、自然と一体となって一風変わったバカンスを過ごすにはぴったりの場所です。雪に覆われた小屋の中で静寂を楽しむ前に、近くの民宿で美味しいフォンデュを食べて力をつけましょう。犬ぞり体験をすることもできます。スノーハウスには補助暖房が備えてありますから、寒がりさんも安心です。
星空を眺め、静寂に耳を傾けながら、時を超えた夜を過ごすのはいかがでしょうか。 極寒の地として知られるジュラのムーテ村へ、夜の小旅行に出かけましょう。日が沈む頃、ガイドと一緒にスノーシュー(またはクロスカントリースキー)を履いて出発し、スノーハウスに到着するまで雪の中を歩きます! チーズフォンデュとホットワインで、体力を回復。家族や友人と分かち合う和やかなひとときです。
更に詳しく ・ジュラ地方観光局公式サイト(フランス語)
by コンスタンス・ディヴ
france.fr編集長