コート・ダジュール地方の必見イベント、カンヌ国際映画祭は2023年5月16日~27日にクロワゼット大通りで実施されます。 同映画祭は世界で最も権威ある映画祭のひとつであり、第76回目の開催となる2023年も数々の新作品や新たな才能が紹介され、煌びやかな雰囲気に包まれるでしょう。カンヌ国際映画祭の輝きは衰えることがありません。
カンヌ映画祭は当時の教育美術省大臣であったジャン・ゼイによって創設され、第1回目は1946年9月20日に開催されました。 1952年より毎年5月にカンヌで開かれ、今日では最も有名な国際映画祭の1つになっており、メイン会場パレ・デ・フェスティバルの正面階段に敷かれるレッドカーペットは映画祭のシンボルとして広く知られています。 映画祭における最高賞「パルム・ドール」は、カンヌの街の紋章であるナツメヤシの葉に由来しています。 第71回同映画祭では、是枝裕和監督の『万引き家族』がパルム・ドールを受賞しました。
同映画祭ではこれまでにフェデリコ・フェリーニ、イングマール・ベルイマン、ルイス・ブニュエル、フランシス・フォード・コッポラといった名監督が人々の記憶に残る作品を紹介しました。 クエンティン・タランティーノ、デヴィッド・クローネンバーグ、ラース・フォン・トリアーは、同映画祭を通じてその手腕を世界に知らしめた監督です。
第75回を振り返って
映画産業の復活を背景に、2022年の第75回カンヌ国際映画祭では、フランス人俳優のヴァンサン・ランドンが審査委員長を務めました。 スペイン人アルベルト・セラ監督の『Pacifiction : Tourment sur les Îles』、レオノール・セライユ監督の長編第2作『Un petit frère』、ベルギー人で女優でもあるシャルロッテ・ファンデルメールシュが共同監督の『Les Huit Montagnes』など、21作品がコンペティションに参加しました。 スウェーデンのリューベン・オストルンドによる『逆転のトライアングル Triangle of Sadness』がパルム・ドールを受賞しました。同監督は2017年に『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でも受賞しています。 若手作家の映画を称える「ある視点」部門では、イタリアの映画監督ヴァレリア・ゴリノが議長を務め、リーズ・アコカ監督とロマーヌ・ゲレ監督『Les Pires』を受賞しました。
毎年注目される同映画祭のメインヴィジュアル。 第76回は、アラン・カヴァリエ監督『別離 La Chamade』撮影時のカトリーヌ・ドヌーヴが採用されました。
同映画祭の様子は、2023年春にお目にかかりましょう!