エキセントリックで痛快、悪魔的な魅力を持つ、かの有名デザイナー、ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)が、キャバレーショーとファッションショーを融合した新ジャンルのミュージカル舞台でパリを揺るがします!2018年10月4日から12月31日まで、パリのフォリー・ベルジェール劇場(Folies Bergère)にて、ファッション界の異端児、ゴルチエの人生とともにあったポップ・カルチャーの50年をぜひご覧ください!
ゴルチエが愛してやまないキャラクター、それは生意気で、情熱的で、上から目線、そして育ちが悪い。それらを演じる俳優、ダンサー、パフォーマーなど十数名のアーティストらにとって、大きな挑戦でした。前評判の時点で、この舞台が常軌を逸していることがよく分かります。 ゴルチエは、この「ファッション・フリーク・ショー」の原案、監督、舞台演出を全て手がけました。彼の創った舞台を通して、観客は『ゴルチエとその活躍した時代を、ときに優しく、ときに違う視点で眺め、そしてゴルチエの世界観の裏側で起こっていること―才能のひらめき、過剰かつ詩的ななにか、そして魔法のような瞬間-を垣間見ることができる』 のです。
リュック・ベッソン、マドンナ… ゴルチエをインスパイアした人々へのオマージュ
幼少期、ファッション界デビュー、絢爛豪華なファッションショー、ル・パラス(Le Palace、パリの伝説的なナイトクラブ )での狂騒的なショー …ゴルチエが、彼のプライベートの日誌を開いて、これまでに彼をインスパイアしてきた人々へのオマージュを捧げます。例えば映画界ではペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)、リュック・ベッソン(Luc Besson)。音楽界ではマドンナ(Madonna)、カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)ミレーヌ・ファルメール(Mylène Farmer)。そしてダンサーのレジーヌ・ショピノ(Régine Chopinot)、アンジュラン・プレルジョカージュ(Angelin Preljocaj)などが挙げられます。
ゴルチエはこの舞台のためだけに、豪華な舞台装飾の中心となる衣装を新たに十数着制作しました。そしてもちろんのこと、彼のキャリアの中でも最もアイコニックな作品衣装を劇中で使用することも忘れていません。 この舞台の制作陣には、音楽を担当するナイル・ロジャース氏(Nile Rodgers)をはじめ、最高の顔ぶれが揃っています。舞台プロデューサーおよび音楽監督であるロジャース氏は、舞台のために2つオリジナル曲を作曲し、さらに、ゴルチエの選曲によって構成されたサウンドトラックを新た制作するとのことです。
ゴルチエが愛した音楽の寄せ集め
ファッション・フリーク・ショーでは、ゴルチエがそのキャリアと共に過ごし愛した音楽、ディスコ、ファンク、ポップ、ロック、ニュー・ウェーブ、パンクなど、様々な時代のヒットナンバーが登場します。